活力ある教育行政展開し 道市町村教育委員研修会開く―道町村教委連(関係団体 2016-07-13付)
全道から700人を超える教育委員、教育長などが参加した
道町村教育委員会連合会(=道町村教委連、会長・栗本英彌浜中町委員長)は七日、札幌市教育文化会館で第五十三回道市町村教育委員研修会を開催した=写真=。全道各地から七百人を超える教育委員、教育長など教育行政に携わる関係者が参集。「地域に根ざした活力ある教育行政を展開し、道民の信頼に応えるため全力を尽くす」とする決議を採択。市町村教委の充実・強化、新しい時代に必要とされる資質・能力を育成する学校教育行政の推進などの実現を目指すことを確認したほか、講話やフォーラムなどを通して、教育委員としての資質向上に向け研鑚を深めた。
開会に当たり、栗本会長があいさつ。新教育委員会制度の導入から一年余りが経過し、「それぞれの市町村においても、総合教育会議の開催や教育大綱の策定がなされるなど、首長と教育委員会が課題と目標を共有し、これまで以上に連携を強めて地域の未来を担う子どもたちの育成や、活力ある地域づくりを推進していく仕組みが整った」と振り返った。
さらに、「私たち教育行政に携わる者は、学校をはじめとする地域の教育環境の整備・充実に努めるとともに、地域の人たちが子どもたちを見守り、育てていこうとする機運を醸成し、学校、家庭、地域がともに手を携えて子どもたちを育む体制をつくることが求められている」と呼びかけた。
最後に、当日の講師やフォーラムなどの内容を説明し、「今後の教育委員としての活動や、教育行政を進める上で役立てていただきたい」と述べ、実り多い研修会となるよう期待を寄せた。
続いて、道教委の鶴羽佳子委員が来賓祝辞。本道の子どもたちが抱える教育課題を解決していくため、「子どもたちの学びの中心となる“学校”はもとより、子育ての基盤となる“家庭”や社会性を涵養する場となる“地域”が、それぞれの役割をしっかりと果たしながら、相互の連携を図り社会全体で子どもたちを見守り、育てていくことが重要」と呼びかけた。
功労者表彰を挟み、豊島滋副会長が二十九年度文教施策に対する要望事項を報告した。
また、本道教育の喫緊の課題である「学力・体力の向上」に向け、道教委と密接な連携のもと、「地域に根ざした活力ある教育行政を展開し、道民の信頼に応えるため全力を尽くす」とする決議を満場一致で採択。①市町村教委の充実・強化②新しい時代に必要とされる資質・能力を育成する学校教育行政の推進③地域の課題解決・地域づくりに資する社会教育行政の推進④学校・家庭・地域の連携協力事業の推進⑤インクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進⑥総合的な子どもの貧困対策の推進―の六項目の実現を目指していくことを確認した。
このあと、道教委の鶴羽委員が「学校訪問の見方と教育委員の役割」をテーマに講話。文部科学省初等中等教育局の藤原一成視学官が「コミュニティ・スクールの動向と今後の展望について」と題し行政説明を行った。
続くフォーラムでは、共和町教委の谷内則行教育長が「多世代が集える生涯学習施設をめざして~共和町生涯学習センターの建設」、斜里町教委の村田良介教育長が「“知床ウトロ学校”の小中一貫教育の実践について」、浜頓別町教委の佐藤晴美教育長が「“個性豊かな人づくり”を目指して~社会教育事業“通学合宿”の取り組み」と題し事例発表。長万部町教委の鈴木祐司教育長が司会を務め、それぞれの地域の特色や創意工夫を生かした取組について交流した。
(関係団体 2016-07-13付)
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