文科省委託「スクールガード・リーダー」　本年度は長沼など２６市町村　継続的な安全確保体制構築へ―道教委

（道・道教委 2016-07-29付）

　道教委は、二十八年度地域ぐるみの学校安全体制整備事業（スクールガード・リーダー）の実施予定市町村をまとめた。文部科学省委託事業で、子どもの安全・安心の確保に取り組むため、指定自治体でスクールガード・リーダーの巡回、養成などを実施するもの。道内では、長沼町、北広島市など二十六市町村を指定。警察官OBや教職員OB等防犯に関する知識を有する人を地域学校安全指導員（スクールガード・リーダー）として委嘱し、スクールガードによる効果的・継続的な安全体制を確保していく。

　子どもたちが登下校時などに事件や事故に巻き込まれる事案が社会問題となっていることを踏まえ、安全に教育を受けられるよう、学校、家庭、地域社会が一体となって、学校や通学路における安全・安心の確保に取り組む体制を整備することが目的。

　具体的には、①スクールガード・リーダーの巡回指導の実施②スクールガード養成講習会の実施③子どもたちの見守り活動の実施④スクールガード・リーダー連絡協議会の設置―を行う計画で、市町村は①～③を実施する。

　①では、防犯知識をもつ警察官等のOBを地域学校安全指導員（スクールガード・リーダー）として委嘱。学校を定期的に巡回し、警備のポイントや改善すべき点などの指導と評価や、スクールガードに対する指導を行い、効果的・継続的な安全体制を構築する。

　②では、学校で巡回、警備等に従事する学校安全ボランティアを養成するための講習会を開催する。

　③では、学校安全のために、スクールガード等を活用しつつ、登下校時におけるパトロール、防犯訓練の実施、通学安全マップの作成、ITを活用し関係者間で情報を効果的に共有できるような取組など、学校・家庭・地域が一体となり子どもの安全を見守る活動を実施する。

　なお、スクールガード・リーダーは、小学校のほか、幼稚園、中学校、特別支援学校も対象とし、配置人数、対象範囲、活動日数については各地域の実情に応じて決めることができるが、学校等五ヵ所に対して一人程度、年間百日程度の活動を原則としている。

　本年度指定市町村はつぎのとおり。

▽長沼町▽北広島市▽恵庭市▽積丹町▽蘭越町▽伊達市▽森町▽長万部町▽乙部町▽今金町▽士別市▽鷹栖町▽愛別町▽占冠村▽剣淵町▽下川町▽音威子府村▽留萌市▽稚内市▽津別町▽滝上町▽網走市▽北見市▽釧路町▽中標津町▽標津町

(道・道教委 2016-07-29付)