飲酒運転根絶に向けて道教委　医学的な観点から研修　本庁・石狩局職員５００人以上

（道・道教委 2016-08-01付）

２日間で５回に分かれて実施した

　道教委は七月二十七・二十八日、道庁別館で「飲酒運転根絶に向けた飲酒と健康管理に関する研修」を実施した。本庁と石狩教育局の職員五百人以上が五回に分かれて受講し、飲酒が運転に与える影響などについて、医学的な観点から理解を深めた。

　道教委は七月、道教委職員の飲酒運転根絶に向けた「決意と行動」を策定。職場における取組の一つに、「飲酒による判断能力の低下など、身体に与える影響等の理解を深めるため、医学的な観点等に基づき、専門家等から職員に対する研修を実施する」ことを盛り込んだ。

　今回、本庁と石狩教育局の職員を対象に実施。職員数が五百人を超えるため、二十七日に三回、二十八日に二回に分かれ、同内容の研修を行った。

　初日は、福利課の中村奈緒美主任保健師が講師を務めて実施＝写真＝。

　中村主任保健師は「飲酒運転を行ってしまう人は、“飲酒後八時間経過したので問題ない”“酒に強いから少量の飲酒なら問題ない”“飲酒後、眠ったから問題ない”などと考えがち」と指摘した。それらの考えに対して、「アルコールの代謝は個人差があるから、八時間経過してもアルコールが抜けているとは限らない」「アルコールは少量でも運転技能に障害を与える」「眠ると、アルコールの分解速度が遅くなる」などと説明した。

　また、「飲酒後の自転車運転も危険」「栄養ドリンクや胃腸薬の内服液に少量のアルコールが含まれている場合があるので、表示の確認が必要」などとアドバイスした。

　二日目は、福利課の元田夏紀主幹が講師を務め、同様に研修を行った。

(道・道教委 2016-08-01付)