空知管内地域いじめ問題等対策連絡協議会　課題解決へ方向性確認　児童生徒の健全育成へ協力要請

（道・道教委 2016-08-03付）

取組発表や意見交換を行った

　【岩見沢発】二十八年度第一回空知管内地域いじめ問題等対策連絡協議会が七月二十日、空知合同庁舎で開催された＝写真＝。管内市町教委の職員をはじめ、教育関係者約六十人が参加。管内におけるいじめ、不登校児童生徒の対応に関する取組発表や意見交換を行い、課題解決に向けて今後の方向性を協議した。

　同協議会は、いじめ・不登校など生徒指導上の諸問題に関して情報交換や協議を行い、対策の推進に向けて関係機関の役割や機能について共通理解を図り、管内全体で今後の指導改善を図ることが目的。今回、管内すべての警察署が構成機関として参加した。

　はじめに、空知教育局の平瀬一弘次長があいさつ。いじめの認知件数と小・中学校の不登校児童生徒数が微増となっていることから、「各地域の実情や児童生徒の実態を踏まえ、地域社会および関係機関等との連携・協力を密にし、いじめ、不登校の未然防止、早期対応に向けた取組を推進するよう、お願いしたい」と呼びかけた。

　続いて、空知教育局担当者が、「オール空知でいじめについて考える教育フォーラム」など、昨年度実施した取組を報告。全道および管内のいじめ・不登校の現状に関する調査結果を説明した。

　管内のいじめ、不登校への対応に関する発表では、妹背牛町立妹背牛小学校の佐藤浩之教頭が「いじめ根絶ポスター」の制作や「あいさつ運動」など、児童による取組を紹介。このほか、各学級の話し合いをもとに作成した「いじめ追放宣言書」「いじめ撲滅の歌」などの実践について説明した。

　このあと、空知局が本年度の同協議会の取組を説明。「いじめ根絶！リーダーズキャンプ」を「仮称・空知仲間づくりキャラバン」に改称して実施していくことや、「空知を愛する子どもを育てる」教育フォーラムを滝川市・深川市と合同で開催する見通しであることを確認した。

　最後に、会長を務める空知教育局の小山茂樹局長が「多様化するいじめ、不登校の未然防止、早期対応を図るため、関係機関とのネットワークの拡充と協議会の取組を一層充実させたい」とし、管内の児童生徒の健全な育成に向けて協力を呼びかけた。

(道・道教委 2016-08-03付)