職員の資質向上へ空知局集合研修　教育行政への誇りもって　道教委・桜井教育政策課長が講話

（道・道教委 2016-08-02付）

行政職員としての矜恃、心構えを伝えた

　【岩見沢発】空知教育局は七月二十六日、空知合同庁舎で教育行政職員の資質向上に向けた集合研修を実施した。職員約三十人が参加。道教委の桜井康仁教育政策課長が「道教委を振り返る」をテーマに、教育行政の現状と課題、行政職員としての矜持、心構えを伝えた＝写真＝。

　教育行政全般に関する課題、知識を共有し、職員としての資質向上を図るもの。本庁職員を招いて実施する研修は今回が初めて。

　はじめに、平瀬一弘次長があいさつ。文部科学省出身で二十六年度から現職を務める桜井教育政策課長を紹介し、「きょうは貴重な話を聞ける一期一会の機会。よく耳を傾けてほしい」と呼びかけた。

　続いて、桜井教育政策課長が、全国学力・学習状況調査の結果を取り上げ、道内の児童生徒の学力について説明。全国で最も職員数が多い一方で、最も指導主事の割合が少ない道教委の組織にふれながら、「他都府県と比較して指導主事の担当面積が広く、教育行政の意志を学校に伝えることが難しい」と指摘した。

　また、人口減少によって児童生徒が社会性を育む機会、教師が指導力を培う場が減少していくことを憂慮。教育行政の在り方として、「学校現場や他の組織をつなぐ役割を果たすことが重要になる」と強調し、学校現場を訪れ教育への思いを教師と共有すること、ささいな業務でも丁寧な仕事を心がけることなど、教育行政職員としてあるべき心構えを説いた。

　講話後の質疑応答では、参加者から学校現場の組織力向上に関して質問。桜井教育政策課長は「初任地となる学校で良き校長、良き先輩に出会えれば、その後の職業人生に大きい影響を与えると思う」と述べていた。

(道・道教委 2016-08-02付)