第2回公立高校配置計画検討協議会上川学区 29年度に上川高で学級増 学級定員の見直し望む声も(道・道教委 2016-08-04付)
上川南学区の検討協議会
【旭川発】道教委は七月二十五日、二十八年度第二回公立高校配置計画地域別検討協議会(上川学区)を行った。上川南学区会場は上川合同庁舎、上川北学区会場は名寄市駅前交流プラザ「よろーな」で開催。南学区では六十九人、北学区では三十三人が参加した。うち、南学区において二十九年度は上川高校で一学級増に計画変更したことを報告。質疑応答では、新たな高校教育の指針や一学級の定員の見直しを求める声などが上がっていた。
南学区会場では、冒頭、小野寺一郎局長があいさつ。「本日は計画案の概要や今後検討すべき事項を議論し、皆さんのきたんのない意見を活力ある高校づくりに生かしたい」と述べた。
つぎに、新しい高校づくり推進室参事(高校配置)の岡内誠主幹が、道教委が先月七日に示した二十九~三十一年度の計画案や、上川南学区の状況について説明した。
二十九~三十一年度までの各校の学級数の増減について言及。二十九年度は上川高において、上川町の中卒者増や学区全体で中卒者数が増加することから、一学級増に計画変更したことを報告した。
三十二~三十五年度までの見通しについては、中卒者数の減少を踏まえ四年間で六~七学級相当の調整を想定していることを説明。その際、旭川市内や周辺町、富良野市および周辺町で再編整備や定員調整を検討することを伝えた。
続いて、新しい高校づくり推進室参事(改革推進)の相馬哲也参事が本道の特色ある高校づくり、公立高校生等奨学給付金、高校生遠距離通学費等補助制度などを紹介した。
このあとの質疑応答では、「間口減によって、それまで進めてきた中高一貫教育を、道教委が取り止めることもあると聞き不満」「現行の新たな高校教育の指針が中長期的な展望に立ったものなのか疑問。根本的な見直しを検討してもらいたい」との意見が上がった。
また、「高校は地域の教育文化、商工業の拠点でもある。生徒の数で高校の配置を決めるのではなく、自治体に与える影響を考慮して、地域に高校が存続できるよう計画を策定してほしい」「一学級四十人ではなく、三十五人あるいは三十人にするなど、一学級の定員の引き下げをできるようにしてほしい」などの要望もあった。
北学区会場でも、南学区と同様に岡内主幹と相馬参事が計画案、特色ある高校づくりなどについて説明。三十二~三十五年度まで、中卒者数や欠員の状況等を考慮し、名寄市内での早急な定員調整の検討が必要なことを伝えた。
質疑応答では、地域キャンパス校の在り方や魅力ある高校づくりなどについて意見が挙がっていた。
(道・道教委 2016-08-04付)
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