文科省委託人権教育研究推進指定校　本年度は留萌高で推進―道教委

（道・道教委 2016-08-02付）

　道教委は、文部科学省委託事業「人権教育研究推進事業」の研究指定校を決定した。本道からは留萌高校一校が指定を受け、人権教育の全体計画・年間指導計画の策定をすすめながら、指導方法の基本原理、生徒の自主性を尊重した指導方法の工夫などの調査研究とともに、校内の人権教育推進体制の構築を図っていく。

　人権教育は、平成十二年に成立した「人権教育および人権啓発の推進に関する法律」、および十四年に閣議決定された「人権教育・啓発に関する基本計画」に基づき、人権に関する知的理解と人権感覚の養成を基盤として、意識、態度、実践的な行動力などの資質や能力を育成し、発展させることを目指すもの。

　育てたい資質・能力として、①知識的側面②価値的・態度的側面③技術的側面―の三点を設定。自分の人権を守り、他者の人権を守るための実践的行動を備えた児童生徒を育成していく。

　同事業は、これらの目標達成のため、学校、家庭、地域社会が一体となった教育上の総合的な研究や、学校における人権教育に関する指導方法および充実に資するために実践的な研究を実施し、人権教育の推進を図る。

　指定校では、人権教育に関する企画立案や、各校務分掌組織間の連絡調整・統括、学校運営全体との調整、対外的なコーディネートなどを担う人権教育担当者を配置するとともに、校内に推進組織を確立。人権教育の全体計画・年間指導計画を策定し、「協力的な学習」「参加的な学習」「体験的な学習」と、発達段階に即した指導方法などを研究する。

　研究指定校の留萌高では、「豊かな心を育む人権教育の推進」をテーマに、道徳、特別活動、総合的な学習の時間などに、男女平等や子ども、高齢者、障がいのある人などの人権について実践的な学習・研究を進め、人権教育の一層の推進を図っていく。

(道・道教委 2016-08-02付)