小学校の英語教育中核教員育成へ道教委 3年間で全市町村対象に セミナーで実践的力量向上(道・道教委 2016-08-05付)
道教委は、本年度から三ヵ年計画で、道内各市町村の英語教育の中核となる小学校教員育成に着手する。小学校における英語の教科化などを盛り込んだ新学習指導要領の三十二年度の全面実施に向け、文部科学省委託の英語教育推進リーダー育成を補完する形で、道教委独自に行うもの。三年間で、全道百七十八市町村の小学校教員を対象とした集中セミナーを開き、実践的な英語力・指導力の向上を図る。各市町村から一人ずつ参加。本年度は四十人、二十九年度は六十六人、三十年度は七十二人を育成する。本年度の集中セミナーは今月十六日から四日間、ネイパル砂川で開く予定。
国では、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、グローバル化に対応した英語教育改革を進めている。次期学習指導要領では、小学校の外国語活動を中学年に前倒しするとともに、高学年では、教科型の外国語教育を導入するなどの方針を固めている。
道教委でも、文科省委託事業で、英語教育推進リーダー育成を実施。二十六~三十年度に小学校三十人、中学校三十四人、高校二十一人、計八十五人を育成する計画で、本年度までに小学校十六人、中学校十八人、高校十三人のリーダーが誕生している。
このリーダーを補完する形で、小学校の新学習指導要領の三十二年度全面実施に向け、道教委独自に小学校教員の育成を行うもの。
全道百七十八市町村の英語教育における中核となる小学校教員を対象に、「小学校教員英語力アップ集中セミナー」を実施。小学校の外国語活動で活用できる実践的な英語力、英語指導力の向上を図り、本道の英語教育の充実に資する。
本年度から三十年度までの三ヵ年事業で、集中セミナーは毎年一回開催。全市町村から小学校教員一人ずつが参加する。二十八年度は四十人、二十九年度は六十六人、三十年度は七十二人を育成する。
本年度の集中セミナーは今月十六~十九日にネイパル砂川で開く。カナダ・アルバータ州立大学のオレンカ・ビラッシュ教授を講師に、六つのワークショップを実施。「発音や強勢、リズムなどを意識した会話ができる英語指導力」「クラスルーム・イングリッシュを土台とした会話ができる英語指導力」「児童の発話や行動に対し、適切に対応できる英語指導力」「ALTとの効果的なTTを行うことができる英語力」「児童に分かるように言い換えることができる英語指導力」の向上などを図る。
(道・道教委 2016-08-05付)
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