教育ICTフォーラム開く 校務情報化で学校は変わる 岐阜聖徳学園大・玉置教授が講演
(道・道教委 2016-08-10付)

教育ICTフォーラム玉置氏
「システムをどう生かすかが大事」と玉置氏

 「教育ICTフォーラム2016in札幌」が七月二十九日、京王プラザホテル札幌で開かれた。東日本電信電話㈱主催、道教委などが共催した。岐阜聖徳学園大学教育学部教授の玉置崇氏が「チームとしての学校の在り方と学校経営マネジメント」と題して基調講演。自身の経験をもとに、「校務の情報化で学校は変わる」と述べるとともに、「システムを詳しく知る必要はない。どう使い、どう生かすかが大事」などとシステム活用のコツを挙げた=写真=。

 玉置氏は、講演の中で、中学校教頭・校長として校務支援システムを導入・運営した経験を踏まえ、「校務の情報化で学校は変わる」と提起。チーム力や学校説明力が高まり、学校経営力の向上に結び付いたことを説明した。

 校務支援システムの活用については、掲示板機能の活用による打ち合わせ時間の短縮などで、時間を生み出すことができ、教職員に余裕ができた。そのため、教職員同士がコミュニケーションを取り、学校のチーム力が向上。学級担任ばかりではなく、生徒にかかわるすべての教職員が生徒の「いいとこ見つけ」を行い、グループウェアを利用して記録し、発信するなど、全教職員で生徒を育てる学校づくりにつながった。

 職員室ネットワークを活用することで、必要なデータを共有し、無駄を排除できた。

 通知表の作成も、システムを使うことによって、作業時間が短縮し、教育の質を向上するための時間に充てた。共有機能で、ほかの教員が作成した所見や評価・評定をみることができるため、若手がベテランの所見から学んだなどと、システム導入による数々のメリットを挙げた。

 また、ホームページを使って、学校の取組を積極的に発信したことを契機に、PTAもブログでの発信を始め、学校と保護者との連携を深めることにつながった事例も紹介した。

 さらに、システムを生かすコツとして、「システムを詳しく知る必要はない。どう使い、どう生かすかが大事」などと述べた。

(道・道教委 2016-08-10付)

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