ＳＦの世界にどっぷり　「松本零士展」開催中―釧路芸術館

（道・道教委 2016-08-10付）

６０年以上の創作の歩みをマンガ原稿などで紹介

　【釧路発】道立釧路芸術館は、「宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道９９９　松本零士展～漫画界のレジェンド」を開催している＝写真＝。漫画家・松本氏の六十年以上にわたる創作の歩みを、漫画原稿やアニメのセル画、立体模型などで紹介。来場者は、クイズラリーを楽しみながら作品に見入っていた。九月四日まで。

　松本氏は、宇宙を舞台に、人間の未来像をテーマとしたSF漫画を描き続け、「宇宙戦艦ヤマト」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「銀河鉄道９９９」など名作を発表した。壮大な世界観を緻密な描写によって表した作品の数々は、読者の夢とロマンをかき立て、子どものみならず大人をも魅了してきた。

　同館では、六十年を超える創作活動の歩みをたどることのできる展覧会を開催。直筆の漫画原稿やアニメのセル画、立体模型、原稿を描く際の資料としたヘルメットや照準器など約四百点を展示している。

　会場では、作品の中に隠されているヒントをもとに問題を解き明かすクイズラリーを楽しむことができるほか、アニメ上映、各作品に関する松本氏のインタビュー映像、コスチュームをまとい、「銀河鉄道９９９」の登場人物のコスチュームをまとって撮影するコーナーなどを設け、松本氏の世界観を堪能できる工夫がされている。

　夏休み中の子どもたちや観光客など多くの来場者が訪れ、作品に見入っていた。

(道・道教委 2016-08-10付)