食指導の在り方考える 第59回道学校給食研究大会
(道・道教委 2016-08-16付)

道学校給食研究大会
全道各地から400人が参加した

 【帯広発】第五十九回道学校給食研究大会が九日~十日の二日間、池田町田園ホールなどで開催された=写真=。大会主題は「豊かな心と健康を育む学校給食をめざして~食おこしは町おこし ワインの町で考える 食からの人づくり」。全道各地から約四百人が参加し、講演会や研究発表を通して、学校・家庭・地域が一体となって、学校給食の当面する課題や児童生徒の食に関する指導の在り方について考えた。

 主催は、道教委、池田町教委、道学校給食研究協議会、道学校給食会で構成する大会実行委員会。足寄町教委と本別町教委協力。

 開会式では、大会長を務める道教委の柴田達夫教育長があいさつ。本道の児童生徒における食生活の課題や、給食にかかる事故問題などにふれた上で、「学校給食を〝生きる教材〟として活用しながら教職員が連携し、児童生徒に食の生活の知識や望ましい生活習慣などをしっかり身に付けられるよう指導することが大切」と強調。「各学校における学校給食の充実と食育の推進に努めるとともに、大会をきっかけに参加者同士の新しいネットワークの構築につなげてほしい」と期待した。

 続いて、実行委員長を務める池田町教委の田中功教育長が登壇。「基調講演や分科会を通して、今後のより良い食育の推進や学校給食の健全な運営を」と呼びかけた。

 祝辞では、池田町の勝井勝丸町長が「児童生徒が笑顔で給食を食べられるよう、本大会の成果を学校給食に関する課題解決につなげて」と述べた。

 学校給食功績者表彰式に移り、柴田教育長が表彰者十人に表彰状と記念品を贈呈。中札内高等養護学校の藤田勝彦業務主任が受賞者を代表してあいさつに立ち、「評価していただき、感謝の気持ちでいっぱい。栄誉を励みに、今後も一層、学校給食・食育の推進に尽力していきたい」と述べた。

 つぎに、次期開催地となる石狩市教委の鎌田英暢教育長があいさつに立ち、同市における地場食材や食育の取組などを紹介した。

 このあと、ワインに関する資格取得などを目指す、ワインスクールワインアンドワインカルチャー㈱社長の田辺由美氏が「ワインの世界と食、健康、味覚」と題して基調講演した。

 二日目には、同ホール、本別町体育館、あしょろ銀河ホール21の三会場で分科会を行ったほか、池田町学校給食センター、本別町学校給食共同調理場、足寄町学校給食センターの施設見学を実施した。

 二十八年度学校給食功績者表彰受賞者はつぎのとおり。=敬称略=

▽東裕子(深川市立深川小栄養教諭)

▽及川景子(前遠軽町立南中非常勤調理員)

▽太田妙子(白糠町立白糠小栄養教諭)

▽笹木美智代(函館市立鍛神小栄養教諭)

▽千坂文子(函館市立湯川中調理員)

▽辻泰子(津別町学校給食センター調理員)

▽林眞知子(札幌市立北白石小調理員)

▽藤田勝彦(中札内高等養護業務主任)

▽三浦悦子(美深町学校給食センター非常勤主任調理員)

▽渡辺京子(札幌市立石山小栄養教諭)

(道・道教委 2016-08-16付)

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