ICT活用教育加速化事業―道教委 本年度実践指定校公募へ 3ヵ年で指導計画作成など(道・道教委 2016-08-17付)
道教委は、二十八年度新規事業として「ほっかいどうICT活用教育加速化事業」に着手する。今後、実践指定校を公募し、人口減少による小・中学校の小規模校に対し、ICTを活用した遠隔事業を実施することによって教育水準の維持に努めるほか、都市部大規模高校から地域キャンパス校に在学する大学進学希望者への高度な遠隔授業を実施する。また、大学教授や通信事業者からなる普及委員会の設置および普及活動、ICT教育を推進する教員の育成、研修などを行い、ICT機器を活用した地域における教育機能の充実・確保を図っていく。
同事業は、ICTを活用した教育を進めることで、児童生徒の理解や思考を深めるとともに、分かりやすい授業づくりの手段として、実物投影機やタブレット端末などを活用した授業を行い、得られた成果を全道へ普及するもの。
また、広域分散型の本道の地域性などを考慮し、他の学校への通学が困難な地域にある小規模校などでICT機器を活用した遠隔授業を拡充するなど、地域における教育機能の充実・確保を図ることが目的。
事業内容として、小・中学校では、①道立教育研究所と実践校を結ぶ双方向による遠隔授業の実施②実践校の指定③大学教授や通信事業者からなる普及促進委員会による全道普及④会議および市町村説明会の実施⑤ICT活用教育導入ガイドブックの作成・配布。
高校では、「都市部大規模校から地域キャンパス校に在学する大学進学希望者へ、ハイレベルな内容の遠隔授業の実施」「都市部および地域キャンパス校の実践校の指定」。
推進者の育成として、「ICTを活用した教育を推進する教員を育成する研修会の実施」「道立教育研究所と実践校を結ぶ双方向型の研修」などとなっている。
事業期間は、本年度から三ヵ年を予定。本年度は、実践校を公募・決定し、ICT機器などの配置、遠隔授業の内容の検討、教職員の配置、模擬授業の実施、研修等を行う見込み。
次年度からは、普及委員会による検証、遠隔授業を位置付けた指導計画の作成・試行、および授業内容の改善などを実施していく。
(道・道教委 2016-08-17付)
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