札幌市教委が札幌市立高校合同学校説明会　進路選択へ視野広げて　６１００人参加し特色理解

（市町村 2016-08-02付）

８校それぞれの教育内容や学校生活に関する説明に耳を傾け、自らの進路について真剣に考えた

　札幌市教委は七月二十八日、札幌市民ホールで札幌市立高校合同学校説明会を開催した。中学三年生やその保護者など約六千百人が参加。各校の特色ある教育内容や学校生活について知り、今後の進路選択の視野を広げた。

　当日は、市立札幌大通高校、札幌啓北商業高校、札幌藻岩高校、札幌平岸高校、札幌清田高校、札幌旭丘高校、市立札幌開成中等教育学校（後期課程）、札幌新川高校の全八校が順次説明を行った。

　このうち、札幌開成中等教育の説明では、相沢克明校長があいさつ。同校では「“学校が何をしてくれるか”ではなく、“学校で何をするか”を大切にしている」と説明。「“こんな先輩と学校生活を送りたい”と思ってもらえたら」と呼びかけた。

　発表はすべて同校の生徒がプロデュース。開放的な職員室や教科センターなど、気軽に教師に相談できる環境が整っていることをＰＲ。グループワーク中心の通常授業や、異なる教科の教師二人によって行われる「コラボ授業」を通して、主体的かつ多角的に学ぶ力を養っていることを伝えた。

　同校独特の放課後活動では、同じ興味をもった仲間とテーマを追求する「コズモ放課後ユニット」について紹介。「前期課程の生徒も参加しており、異学年交流できる」「週一時間の実施で、ほかの部活動と掛け持ちも可能」とアピールした。

　また、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール（＝ＳＳＨ）とスーパーグローバルハイスクール（＝ＳＧＨ）の指定を受けた開成高校との連携によって、ほかの学校では学べないことを経験できる魅力にも迫った。

　参加した中学生は、「市立高校に入りたいと思った」「イメージしていたことと違った点をたくさん聞くことができたので、良かった」と話していた。

　八校は今後、個別に学校説明会を開催する予定だ。

(市町村 2016-08-02付)