札幌市教委研究開発事業「進路探究学習」　体験学習の在り方追究　山鼻南小など推進校４校指定

（市町村 2016-07-27付）

　札幌市教委は、札幌市研究開発事業「小中学校における進路探究学習の充実」についての実践研究を行っている。研究推進校を四校指定。職場体験など効果的な体験学習の在り方について研究を進めていく。

　札幌市では、「札幌市の教育が目指す人間像」の実現に向け、進路探究学習の充実を、特に力を入れて取り組む項目としている。

　市の二十七年度全国学力・学習状況調査では、「将来の夢や希望をもっている」という設問で、肯定的な回答割合が校種が進むにつれて減少するなどの課題が上がっている。

　このため市教委では、研究推進校を指定し、職業体験など社会と自分とのかかわりや経済の仕組みを学ぶための効果的な体験学習の在り方について実践研究。子どもたちが将来の夢や社会で活躍する自分のイメージを描くことができるよう、取組の推進を図る。

　研究推進校は、日新小学校、美香保小学校、山鼻南小学校、山鼻中学校の四校。日新小と美香保小では、職場体験や外部講師を活用した学習の教育効果に関する実践研究を実施する。

　山鼻南小は、校種間で連携した進路探究学習の在り方について実践研究。山鼻中は、職場体験や学校訪問等を取り入れた進路探究学習の在り方について研究を進めていく。

　また、研究推進校の担当者で構成される研究推進会議を実施し、研究の成果や課題について交流。研究成果の普及・啓発を図っていく。

(市町村 2016-07-27付)