取組の充実へ意見交換　札幌市教委が第１回学ぶ力の育成推進協議会

（市町村 2016-07-26付）

本年度は、全市での課題探究的な学習推進などに取り組む

　札幌市教委は二十二日、市教委会議室で二十八年度第一回学ぶ力の育成推進協議会を開催した＝写真＝。同会委員など十三人が参加。さっぽろっ子学ぶ力の育成プラン等について意見交換を行った。

　冒頭、同協議会委員長の引地秀美学校教育部長があいさつ。学ぶ力の育成に向けた取組のより一層の充実に向けてきたんのない意見を求めた。

　続いて、教育課程担当課の船着千世義務教育担当係長がさっぽろっ子学ぶ力の育成プランについて説明。取組の柱として、「分かる・できる・楽しい授業づくりの充実」「学校、家庭が一体となった習慣づくり・環境づくりの推進」の二点を提示した。

　学ぶ力を育成するポイントについては、①難しいことにも挑戦する意欲を伸ばす②「自ら学ぶ方法」と「人と学び合う方法」を身に付けられるようにする③意味理解を伴った知識の習得と知識を使いこなす力を伸ばす④自分の「伸び」を実感して新たな目標をもてるようにする⑤生活を自らコントロールする力を育む―の五つを説明。本年度の取組では、全市での課題探究的な学習の推進やさっぽろっ子学びのススメ（案）の作成などを実施していることを紹介した。

　また、さっぽろっ子学ぶ力育成プランについて、「主体性を育むためのポイント」をテーマに意見交換。「問題解決的な学習や協働的な学びが必要不可欠」「子どもたちの興味・関心や将来への見通しが立つような取組が必要」などと意見を出し合った。

　このあと、船着係長がさっぽろっ子学びのススメ（案）について説明した。児童生徒に自ら学ぶ楽しさを実感してもらえるよう、学校・家庭が一体となって取り組むためのリーフレットを作成していることを紹介。本年度末までに作成し、各家庭や小・中学校に配布する予定で、作成に向けた意見交換も行った。

(市町村 2016-07-26付)