富良野市教委がＣＳ導入を検討　２９年度から全小学校で　中学校での実施も視野に

（市町村 2016-07-25付）

　【旭川発】富良野市教委は、二十九年四月から市内全小学校で、文部科学省事業を活用したコミュニティ・スクール（ＣＳ）の導入を目指している。導入後、小学校での取組の成果と課題を検証した上で、中学校での導入を検討。地域ぐるみで子どもの育ちを支える学校づくりを進めていく。

　文科省の進めるＣＳは、地域住民などからなる学校運営協議会を組織し、「地域とともにある学校づくり」を推進するもの。校長が作成する学校運営の基本方針の承認、学校運営に対する校長や教育委員会への意見具申などの権限がある。

　市では、学社融合推進委員会を十一年に立ち上げ、学校支援地域本部など地域の様々な団体による学校支援活動を継続的に展開。そうした地域の力をさらに学校づくりに生かすため、昨年からＣＳに関する講演会などを開き、制度の周知を図ってきた。

　本年度も先進地域の視察などを行いながら準備を進め、二十九年四月から小学校九校でＣＳの導入を目指す。その際、文科省のＣＳ導入促進事業が来年度も申請を受け付けていれば、同事業の活用も視野に入れている。

　中学校については、小学校でのＣＳの成果と課題を検証した上で導入を検討。時期については現時点では未定となっている。

　市教委では、「ＣＳを導入することで、地域とともにある学校づくりを進め、子どもの育ちを支えていければ」と話している。

(市町村 2016-07-25付)