札幌Ｋｉｔａｒａリンクアップ・コンサート　音楽をつくる喜び体感　児童７０９人がオーケストラと共演

（市町村 2016-07-25付）

札幌市教委とＰＭＦ組織委が開催

　札幌市教委とＰＭＦ組織委員会は二十日、札幌コンサートホールＫｉｔａｒａでリンクアップ・コンサートを開催した＝写真＝。小学校八校の六年生七百九人が参加。世界で活躍する音楽家で編成されたＰＭＦオーケストラと、合唱やリコーダー演奏で共演し、音楽をつくり上げる喜びを体感した。

　この取組は、オーケストラと共演する参加型のリンクアップ・コンサートを通じて、音楽をつくり上げる喜びを体感し、豊かな創造力や感性などを養うことが目的。米国ニューヨーク・カーネギーホールの小学生向け音楽プログラムをもとに、市教委と同委員会が札幌版を開発し、ことしで四回目の開催となった。

　今回は、円山小、山鼻南小、北九条小、新光小、旭小、月寒東小、福住小、常盤小の六年生七百九人が参加。各校の児童はこれまで、音楽の授業などでオーケストラの編成や楽器の音色の違いなどを学習したほか、歌やリコーダーの練習に取り組んできた。

　当日は、ＰＭＦオーケストラやソプラノ歌手の九嶋香奈枝氏などが参加。児童は客席から演奏に加わった。

　はじめに九嶋氏は「音楽によって心も体も動く」と説明し、演奏の様子を見せた。

　続いてＰＭＦオーケストラがトーマス・キャバニスの「Ｃｏｍｅ　ｔｏ　Ｐｌａｙ」やブラームスの「ハンガリー舞曲第五番」、ヨハン・シュトラウス二世の「美しく青きドナウ」などを演奏。児童たちはオーケストラの演奏に合わせて、リコーダーを吹いたほか、合唱するなどした。

　また、九嶋氏がオーケストラで使う楽器について説明した。主に弦楽器や木管楽器、金管楽器、打楽器の四つに分かれることを紹介。実際に演奏者が音を出すなどし、分かりやすく説明した。

　最後に児童たちは、岡野貞一作曲「ふるさと」をオーケストラの演奏に合わせて合唱したほか、フィーリョの「シダーヂ マラヴィリョーザ～すばらしい街」の演奏に合わせて体を動かした。

　山鼻南小の菅井留美子校長は「音楽によって心が動き、会場が一体となって動いていた。子どもたちには、今回の活動を通して音楽を楽しむ気持ちをもってもらえれば」と話していた。

(市町村 2016-07-25付)