日本茶競技大会で入賞した児童　教育長に大会成果報告　児童７人がお茶を振る舞う―札幌市教委

（市町村 2016-08-03付）

長岡教育長は入賞者の頑張りをたたえた

　札幌市教委は七月二十八日、市教委庁舎で第七回「Ｔ―１グランプリｉｎ　Ｓａｐｐｏｒｏ」入賞者報告会を行った。日本茶の知識と技能を競う同大会は、七月中旬に札幌コンベンションセンターで開催。この日は、大会で入賞した小学生七人が長岡豊彦教育長に大会報告書を手渡し、関係者に心を込めてお茶を振る舞った＝写真＝。

　Ｔ―１グランプリは、お茶の歴史や成分などについての〇×筆記クイズ、八種の茶葉を見たり触ったり香りを感じたりしながら種類を当てる競技、茶葉の量やお湯の温度、抽出時間を工夫してお茶を淹れる実技競技の総合得点を競い、「茶ンピオン」を決定するイベント。小学校三～六年生を対象に、お茶を通じて思いやりとおもてなしの心を育み、家族の団らんを喚起する目的で、二十二年から実施している。今回は過去最高となる九十三人が参加した。

　報告会には、長岡教育長、大友裕之教育次長、長谷川正人教育課程担当課長、喜多山篤児童生徒担当課長が出席した。

　この日、団体戦で優勝した札幌市立しらかば台小学校「戦隊お茶レンジャー」の佐藤昌弥君が長岡教育長に大会報告書を手渡し、個人戦で優勝した札幌市立月寒東小学校の大森恭祐君をはじめ入賞者四人が出席者をお茶でもてなした。

　子どもたちは、丁寧に手順を踏んで淹れたお茶を「どうぞお召し上がりください」と提供。長岡教育長らは「こんなおいしいお茶は飲んだことがない」「温度が飲みやすくて感心した」などと話しながら味わった。

　続いて、戦隊お茶レンジャーの今岡奨護君がお茶当て競技で用いた八種類の茶葉について説明。色や形などの特徴を細かく説明し、大会に向けて習得した知識を披露した。

　大森君は「おいしいお茶の淹れ方を練習してきたので優勝できて本当にうれしい」、個人戦三位となった札幌市立二十四軒小学校の印南あかりさんは「初めて出場した。来年は優勝を目指したい」、今岡君は「お茶の知識が身に付いた。これからの生活に生かしていきたい」と感想を報告した。

　長岡教育長は入賞者の頑張りをたたえるとともに、「これからも今回のようにいろいろなことに挑戦して大きくなってほしい」と激励した。

(市町村 2016-08-03付)