札幌市が子どもスポーツ教室　スケートの楽しさ伝える　元五輪選手・渡部絵美氏が指導

（市町村 2016-08-08付）

初日は小・中学生２９人が参加

　札幌市は一日から二日間、月寒体育館で「渡部絵美子どもスケート教室」を開催した。そのうち、初日は小・中学生百二十九人が参加。全日本フィギュア選手権八連覇や二度にわたる五輪出場経験をもつ渡部絵美氏の手ほどきを受け、スケートの楽しさを味わった＝写真＝。

　市では、十七年度からトップアスリートによるスポーツ教室を実施。日本や世界を舞台に活躍するアスリートと身近に接することで、スピードや強さ、精神力を感じ、将来スポーツ選手になりたいという子どもの夢を育むことをねらいとしている。

　当日、二〇一七年スペシャルオリンピックス日本代表の伊藤友里選手や、札幌大学在学中の高橋美葉選手らがエキシビジョンを披露。会場の雰囲気を盛り上げた。

　続いて、同教室の講師を務める渡部氏があいさつした。一九七二年の札幌冬季五輪を見てスケート選手を志した自身の経験から、「皆さんの中からもオリンピックを目指す人が出てきてほしい」と期待。「けがに気を付けて、氷となじみ楽しんでもらえたら」と呼びかけた。

　このあと参加者は、経験の有無や学年に応じた五グループに分かれてレッスン。氷上で体を動かしたり歩いたりするなどして、氷と慣れ親しんだ。

　渡部氏は手をたたきながら声かけを行ったほか、うまく滑ることができない子を手助けするなど、全員がスケートを楽しめるよう指導した。

　子どもたちからは、「先生が優しく教えてくれて楽しかった。またやりたい」「とても詳しく教えてくれたので覚えやすかった」といった声が寄せられた。

(市町村 2016-08-08付)