札幌市教委の人権教育推進事業　研究推進校１８校指定　人権フォーラムで成果発表

（市町村 2016-08-08付）

　札幌市教委は、二十八年度人権教育推進事業にかかる研究推進校を決定した。男女平等教育やサッポロピリカコタンの活用など五つの課題のもと、十八校を指定。九月に第一回研究推進会議を実施して研究を進めていくほか、来年二月開催予定の人権フォーラムで研究の成果を発表する。

　同事業は、二十三年度から実施している。「人間尊重の教育」について、学校外の人材などを活用し、子どもにとってより実感を伴う学習活動の在り方や有効性、実施上の課題等を検討。その成果について普及・啓発を図ることで、人権教育の一層の推進を目指す。

　本年度も前年度と同様に五つの課題を設定。課題ごとに推進校を指定し、計十八校で研究を進める。

　研究では、学校や施設などでアイヌ民族の歌や踊り、講話など体験的な学習を通した教育的効果・課題について研究する。

　子どもの権利にかかわる学習では、ピアサポートを取り入れた実践など、自分の権利について正しく理解し、責任をもって行動する態度を高める学習活動の在り方を調査。男女平等教育では、小・中学生向け副読本を活用した授業など、教育の進め方等について研究する。

　研究推進校はつぎのとおり。

▼課題１「学校にアイヌ民族の方を招いて行う体験的学習研究推進校」＝西岡北小、前田中央小、西岡北中、光陽中

▼課題２「サッポロピリカコタンの活用に関する研究推進校」＝山鼻小、月寒小、平岸西小、常盤小、北の沢小、平和小

▼課題３「子どもの権利にかかわる学習活動研究推進校」＝米里小、上篠路中、啓北商業高

▼課題４「男女平等教育研究推進校」＝信濃小、東月寒中

▼課題５「人権教育を基盤とした学校づくり等研究推進校」＝真駒内公園小、福井野小、屯田北中

(市町村 2016-08-08付)