外国語活動推進へ中核教員研修　英語指導力向上へ講義等　７９人が３日にわたり研鑚―札幌市教委

（市町村 2016-08-10付）

グローバル化に対応した教育環境づくりの一環で開催

　札幌市教委は八日から三日間、市内のちえりあで二十八年度札幌市小学校外国語活動推進中核教員養成研修を開催した＝写真＝。市立小学校で外国語活動推進を担う教員七十九人が参加。英語指導力向上に向け、講義や演習を通して研鑚を積んだ。

　同研修は、グローバル化に対応した教育環境づくりを進めるため、各小学校における外国語活動推進の中核となる教員の英語指導力向上を図ることを目的としている。

　初日の開会式では、紺野宏子研修担当課長があいさつ。英語教育改革実施計画など国の動向にふれた上で、研修を実施する経緯を説明。外国語活動推進の中核となる教員は、校内研修の推進を担うことから、「研修を通して、すべての先生方の英語指導力の向上と外国語活動の充実を図ってほしい」と呼びかけた。

　続いて、堀口基一研修担当係長が研修のねらいについて説明したほか、研修で学ぶ八項目のうち、「教室英語」「絵本の活用」「単語や表現の学習」「歌の活用」について校内研修で必ず実施するよう求めた。

　研修では四グループに分かれて実施。それぞれ講師として、あいの里西小学校の神林裕子教諭、星置東小学校の西森美紀教諭、大倉山小学校の嘉多山葉子教諭、北の沢小の岩村鋭介教諭が指導した。

　初日は、「教室英語」や絵本の活用等について講義・演習を実施。このうち、教室英語ではジェスチャーを使った会話のほか、教室にあるいすや机、黒板などを使った授業について説明した。

　また、児童が自発的に英語が話せるようなアイデアとして、日本語での呼びかけに対して英語で応えること、一貫して英語を使い続けることなどを挙げた。

　二日目は、単語や表現の学習のほか、歌の活用やＡＬＴとの打ち合わせ、アルファベットについて講義・演習を実施した。

　きょう三日目はアルファベットや授業指導案作成、他教科等と関連した内容を取り入れた活動について講義・演習を行うほか、校内研修に向けた説明を行う。

(市町村 2016-08-10付)