旭川市小中連携・一環教育推進研修会 学校・家庭・地域の役割考える パネルディスカッション実施
(市町村 2016-08-10付)

小中連携一貫教育研修会・シンポジウム
中学校長やPTA連合会長などがパネリストを務めた

 二十八年度小中連携・一環教育推進研修会(二日、旭川市大雪クリスタルホール)第二部のシンポジウムでは、「旭川市が目指す小中連携・一貫教育について~学校・家庭・地域の役割を考える」をテーマに、パネルディスカッションを実施=写真=。パネリストは、旭川中の鈴木信人校長と旭川市PTA連合会の佐々木直人会長、春光台・鷹の巣まちづくり推進協議会の竹内訓会長、姫路市教委の太田係長の四人。コーディネーターは、旭川市教委の田澤清一学校教育部長が務めた。学校・家庭・地域それぞれの立場から、小中連携・一貫教育においてできることを考えた。

 姫路市の取組について、旭川市の三者が感想を述べたあと、学校・家庭・地域の連携の在り方について意見を発表した。うち、太田係長は「なぜ連携するのか、連携すると地域がどのように変わるのか、そこを整理していく必要がある」と指摘。その上で、「子どもが将来、地域に帰ってくるにはどうすれば良いか考えるべき」と助言した。

 続いて、小中連携・一貫教育を進めるため、学校・家庭・地域が大切にすべきこと、果たすべき役割について、各シンポジストが考えを述べた。

 鈴木校長は「学校が核となって、校長が取組に責任をもつこと。また、小中連携・一貫教育の視点から学社融合を見つめ直すことも必要」と主張。「子どもの未来を支えることが、家庭や地域の未来づくりとなる。お互いが連携を深め、全市的な教育活動へと発展させていきたい」と語った。

 佐々木会長は「学校・家庭・地域に行政を加えた四者で連携を強めることが大切」と強調。竹内会長は「子どもにふるさとを愛する気持ちをもってもらう取組が必要。本市の通学合宿などの取組を通じて、地域大家族という気持ちをもってもらえれば」と話した。

 太田係長は「小中一貫教育をやって良かったとの声が何より励みとなる。地域や保護者はそうした声を学校に伝えてほしい」とアドバイスした。

 おわりに、田澤学校教育部長は「シンポジウムの内容を今後における市の取組の参考としたい。どんな子どもを育てていきたいか、学校・家庭・地域で役割を見つめ直し、道内一、日本一の小中連携・一貫教育を目指し取り組んでいければ」とまとめた。

(市町村 2016-08-10付)

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