第６５回道高校農業教育研究大会　各分野で活躍する人材を　１６０人参加し分科会協議など

（関係団体 2016-08-02付）

農業教育の充実発展に向け研鑚を積んだ

　【網走発】第六十五回道高校農業教育研究大会兼第二十回全国高校農場協会道支部大会が七月二十六日から二日間、網走市内の東京農大オホーツクキャンパスで開催された＝写真＝。全道各地から百六十四人が参加。農業教育の充実発展に向け、分科会協議や講話などを通して研鑚を積んだ。

　主催は、道高校長協会農業部会、全国高校農場協会道支部。

　開会式で、道高校長協会農業部会の西田丈夫部会長があいさつ。同大会の参加者数が前回を大幅に上回ったものの、統合や学科再編などで農業高校が減少していることにふれ、「先生方の英知を結集して再興を果たしてほしい」と要請。その上で、「地元の農家から評価される農業高校でなければならない。多様化する農業の各分野で活躍する人材を育てていきたい」などと述べた。

　引き続き、来賓各氏が祝辞。全国農業高校長協会の小堀紀明副理事長、オホーツク教育局の田中宣行局長（藤田祐二教育支援課長代読）、美幌町の土谷耕治町長の三人があいさつに立ち、大会の成功と成果に期待を寄せた。

　初日はこのあと、農場協会総会に続いて、国立教育政策研究所教育課程研究センターの田畑淳一教育課程調査官が「農業教育の方向性」と題し講演。分科会、Ｙahoo㈱マーケティングソリューションズカンパニーエリア・オンライン営業部の福山広樹本部長による「第一次産業によるデジタルマーケティング活用の有用性と人材の育成」と題した特別講演が行われた。

　二日目は、分科会、報告・まとめ、指導・講評などを行い、大会の成果を共有した。

　各分科会の研究主題ならびに提言者はつぎのとおり。＝敬称略＝

▼第一分科会（生産技術・経営）

▽研究主題＝時代の変化や地域の実態に即応した農業経営者育成に向けて

▽提言者＝名寄産業高・高橋英明教諭

▼第二分科会（環境技術・創造）

▽研究主題＝地域性をとらえたこれからの農業・環境に対応した取組とは

▽提言者＝旭川農業高・須山佳彦教諭

▼第三分科会（資源活用・ヒューマンサービス）

▽研究主題＝農業高校における地方創生や地域文化保全につながる取組とは

▽提言者＝倶知安農業高・西村忠夫教諭

▼第四分科会（農業クラブ指導）

▽研究主題＝生徒が積極的に取り組む学校農業クラブを目指し、農業クラブ三大事業への指導実践はいかにあるべきか

▽提言者＝中標津農業高・千代武志教諭

(関係団体 2016-08-02付)