道国公立幼・こども園教育研究大会十勝大会 主体的な学びを支えて 講演や公開保育などで研鑚(関係団体 2016-08-01付)
「〝生きる力〟の基礎をはぐくむ幼児教育の充実」を主題に開催
【帯広発】道国公立幼稚園・こども園教育研究会(綿屋圭子会長)は七月二十六日から二日間、幕別町百年記念ホールで道国公立幼稚園・こども園教育研究大会十勝大会を開催した=写真=。大会主題「〝生きる力〟の基礎をはぐくむ幼児教育の充実~幼児の主体的な活動としての遊びを支える保育者の役割」のもと、講演会や公開保育、分科会などを通し、幼児教育の充実・発展を目指して研鑚を積んだ。
初日の開会式では、はじめに綿屋会長があいさつ。昨年度の全道大会の成果や、近年の幼児教育の課題にふれた上で、「大会を通して、全道の仲間との絆を深め合える実りのあるものとするとともに、成果を自園にもち帰り、研究や日々の教育実践に役立てていただきたい」と期待した。
引き続き、同大会の庄司克哉運営委員長が登壇。「二日間にわたって活発に協議し、多くの貴重な意見をもとに、自己研鑚、共同研究にまい進するとともに、十勝の幼児教育がますます発展するよう尽力してほしい」と求めた。
次いで、十勝教育局の竹林亨局長、幕別町の飯田晴義町長、更別村教委の荻原正教育長がそれぞれ来賓祝辞。竹林局長は、同大会の研究成果が全道に広がり、各幼稚園・こども園の教育活動に十分生かされるよう期待した。飯田町長は「幼児期から思考力・判断力・表現力に加え、コミュニケーション能力や道徳心を中心に育んでいただきたい」、荻原教育長は「講演会や公開保育、分科会を通じて、様々な先進事例やそれぞれが抱える問題・課題を提起し、より良い園の運営に向けて意見を交換してほしい」と求めた。
開会式に続いて、菅原由美研究部長が基調報告し、昨年度の研究成果を振り返りながら、本年度の研究主題について説明した。
つぎに、二日目に公開保育を実施する三園が研究発表。幕別町立わかば幼稚園の鈴木晴恵教諭、浦幌町立浦幌幼稚園の干場智美教諭、更別村立更別幼稚園の田中千春教諭が自園の研究の概要や取組などを報告した。
このあと、玉川大学大学院教育学研究科教授の大豆生田啓友氏が「子ども主体の対話と協同的な学び」と題して講演した。
二日目は公開保育を行ったあと、三つの分科会を実施。第一A分科会では、わかば幼稚園、第一B分科会では浦幌幼稚園の提言を受け、それぞれ「心と体の育ち」をテーマに協議。第二分科会では、更別幼稚園の提言をもとに「家庭・地域社会との連携」の在り方を探究した。
(関係団体 2016-08-01付)
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