道・市造形教育連盟全道研究大会　〝シコウ〟促す学び展開　場面を工夫した７授業公開

（関係団体 2016-08-01付）

児童は、竹ひごをネットにつなげるなど、工夫しながら活動に臨んだ

　第六十六回全道造形教育研究大会（七月二十八・二十九日、札幌市立新陵東小学校）では、七つの授業を公開したほか、保育に関する提言や、特別支援に関するポスター発表が行われた。このうち、札幌市立伏見小学校の佐藤和音教諭が三年一組図画工作科「つないでいくと…」（児童数三二人）を公開。児童が自分なりのつなぎ方を考えて取り組めるよう、長さが違う材料を用意したほか、視点を変えて見るように促すなど授業を展開した。

　同大会では、札幌市内の幼稚園、小・中学校合わせて十一校の教諭が、授業公開や提言発表を行った。

　三年一組図画工作科「つないでいくと…」は二時間扱いの二時間目。本時の目標を「長さが違う竹ひごとスチロールをつないでいく活動を通して、材料や場所の特徴を生かしながら自分なりのつなぎ方を考えている」と設定した。

　本時の目標に迫る支援として、前時で行った活動写真を提示したほか、いすやテーブル、ネットなどを配置。また、安全のためにゴーグルを付けること、竹ひごの先をむき出しにせずスチロールをつなげることを指導している。

　はじめに佐藤教諭は、竹ひごを曲げてつなげ、机と机の間に設置するなど材料の特徴や場所を生かした前時の学習を振り返った。

　その上で、長さの違う竹ひごや新たな場所などでどんなことができそうか問いかけた。児童が「ネットを囲みたい」「机の隙間が使えそう」と発表するなど、活動の見通しをもたせた。

　ゴーグルの装着など、あらためて注意事項を説明した上で活動を実施。児童は、竹ひごとスチロールをつなげてテントを作ったほか、竹ひごをネットにつなげるなど、工夫しながら活動に取り組んだ＝写真＝。

　佐藤教諭は、児童の思いに寄り添って指導。上から見るなど視点を変えて活動を振り返り、作品の様子が変化し、自他のつなぎ方の良さや面白さを感じさせた。

(関係団体 2016-08-01付)