道評研が夏の評価セミナー開催　意欲高める通知表とは　講話や実践的研修など

（関係団体 2016-07-29付）

若手教諭を対象に実施

　道教育評価研究会（＝道評研、板田裕子会長）は二十六日、札幌市立東川下小学校で「夏の教育評価セミナー」を行った＝写真＝。「子どもの良さや伸びを知らせ、意欲を高める通知表にするためには？」と悩みを抱えている若手教諭を対象に実施したもので、約二十人が参加。先輩教諭の講話や実践的な研修を通して、学習評価に対する疑問の解決について学んだ。

　冒頭、あいさつに立った小松田靖事務局長（札幌市立上篠路中校長）は、道評研の活動について、「授業改善と評価技法の改善・開発という二つの視点と、評価評定の在り方、指導と評価の一体化、授業づくりにもかかわって、研究を進めている」と紹介。十一月に、道徳の教科化を見据えた研究大会を行うことを説明しながら、「小学校では、前期と後期に通知表を発行することもあり、良いタイミングになるのではないか。中学校では、一つの数字、記号が進路に直結する。また、記入欄の文言の使い方、相手へどのように伝わるかを考えていかなければならない」と、慎重かつ分かりやすい通知表の重要さを指摘した。

　続いて、セミナーに移り、札幌市立手稲山口小学校の森和穂教諭が「評価の基本（見えにくい学力をどう評価するか）」と題し、評価の難しい図工の絵などを参考に評価の観点を説明。

　また、東川下小の福家一俊校長が「通知表の所見の書き方」と題し講話。「良いところ、成長したところを中心に書く」「保護者宛に書くことを想定する」などの取り組み方を説明した。

(関係団体 2016-07-29付)