全国特別支援学校病弱教育副校長・教頭会　諸課題の解決へ研鑚積む　研究協議会・総会道大会開催

（関係団体 2016-08-04付）

各学校の取組を紹介し交流を深めた

　全国特別支援学校病弱教育副校長・教頭会（高橋慶子会長）は七月二十五日から二日間、ホテルライフォート札幌で研究協議会ならびに総会北海道大会を開催した＝写真＝。病弱教育が直面している諸課題について協議したほか、全国各学校の取組を紹介し交流を深めた。

　主管校は札幌市立山の手養護学校。全国から関係者約四十人が参加した。

　初日の開会式では、高橋会長があいさつ。「全国の会員が一堂に会するこの機会に、課題を出し合って情報交換するなど、充実したものとしてほしい」と呼びかけた。

　続いて、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官の萩庭圭子氏と道教委教育指導監の西村泉氏、札幌市教委児童生徒担当部長の和田悦明氏、全国特別支援学校病弱教育校長会会長の南風野久子氏が祝辞を述べた。

　研究協議では、八雲養護学校の二上顕億教頭と茨城県立友部東特別支援学校の鷲見文彦教頭が実践発表した。

　二上教頭は「隣接病院の機能移転に伴う、今後を見据えた学校運営の在り方」と題して発表。学校の概要や児童生徒の進路状況を説明したほか、ＩＣＴの導入・活用や、水泳を取り入れた指導など特色ある教育について報告した。

　また、隣接する八雲病院が三十年度を目途に機能移転することになり、これまで構築してきた病弱教育の継承や人材育成などの取組について紹介した。

　このあと、レポート別テーマに分かれてのグループ協議のほか、情報交換会を開催。

　二日目は、南風野氏が「災害時における危機管理について」、萩庭氏が「病気の子どもの学びを支える～カリキュラム・マネジメントを進める力」と題して講話した。

(関係団体 2016-08-04付)