道高校家庭科教育研究協議会開く　自校に適した授業改善を　１００人参加し研究発表・協議など

（関係団体 2016-08-05付）

「生き抜く力をはぐくむ家庭科教育の充実を目指して」を研究主題に開催

　道高校長協会家庭部会（小松芳幸部会長）は二日から二日間、札幌市内のかでる２・７で二十八年度第六十五回道高校家庭科教育研究協議会を開催した＝写真＝。「生き抜く力をはぐくむ家庭科教育の充実を目指して」を研究主題に、全道から約百人が参加。社会の変化に対応する家庭科教育の充実へ、教育課程の編成・実施の工夫改善を図ろうと、研究発表および研究協議などを行った。

　開会式であいさつに立った小松部会長は、次期学習指導要領にふれ、「“アクティブ・ラーニング”という言葉がキーワードとして出てくる。家庭科は従来から言語活動の充実を図りながら実習や実験などの活動を通して実践を図ってきた」と述べ、「今後も、各校の生徒や地域の実態の違いをとらえ、自校に適した授業の工夫改善はどうあるべきかを考えていただきたい」と呼びかけた。

　また、来賓あいさつに立った道教委学校教育局高校教育課の河原範毅課長が、中央教育審議会の論点整理などにふれ、「高校改革が進められており、社会に開かれた教育課程ということが言われている。五年後、十年後に子どもたちはどうなっているのか、社会を見据えて育んでいるかが問われている」と指摘。高大接続についても「グローバル化の進展なども含め、大学教育を変える試みが行われている。入試の方法も変わり、そのような変化の中でアクティブ・ラーニングの考え方が重要になる」と強調した。

　協議会では、全国高校家庭クラブ研究発表大会学校家庭クラブ活動の部道代表の札幌丘珠高校の生徒たちが発表。研究発表として、各校の教諭がそれぞれの研究の成果を発表した。

　二日目はグループ別体験集を実施。衣文化セミナー、食育セミナー、住生活セミナー、生涯設計セミナーの四グループに分かれて体験活動を行った。

(関係団体 2016-08-05付)