私学初任者研修道地区研修会開催　実践的指導力向上目指し　４０人参加し講義や分科会など

（関係団体 2016-08-09付）

３日間にわたり講義や分科会協議などが行われた

　二十八年度私立学校初任者研修北海道地区研修会が三日から三日間、ホテル札幌ガーデンパレスで開かれた。道内の私立中学・高校の新規採用教員など四十人が参加。講義や分科会などを通して、実践的指導力の向上を図った。

　日本私学教育研究所主催、日本私立中学高校連合会後援、道私立中学高校協会実施。

　同研修会は、道内の私立中学・高校の新規採用教員（経験者含む）および新規採用教員に準ずる人（教職に配置換えとなった人および近年の採用教員を含む）を対象に、私立学校教員としての心構えを体得させるとともに、実践的指導力の育成を図ることを目的に開催。

　初日の開会式＝写真＝では、日本私学教育研究所私立学校初任者研修等事業検討委員の北村聡氏（京都外大西高校長）が開会あいさつ。「参加された先生方にとって、意義のある、思い出深い研修会となることを期待する」と呼びかけた。

　開催地を代表して、あいさつに立った道私立中学高校協会の西岡憲廣副会長は「自らの学校現場を振り返り、日ごろの悩み、学校の取組などについて、活発な意見交換をされ、交流、研修を深め、今後の教員生活にとって、いろいろなヒント、問題解決の足がかりを見いだし、それをもち帰って、教育現場で生かしていただきたい」と述べ、研修の成果に期待を寄せた。

　このあと、初日は、北村氏が講師を務め、「私学の役割・現状と課題」をテーマに講義。「公教育の一翼としての私学の振興は、ますます重要になる」と強調し、「教員は資質向上に向け不断の努力が必要」などと訴えた。

　続いて、プレゼンテーションを行い、相互理解を図った。

　二日目は、「学習指導」「生徒指導」「学級経営」の三分科会を実施。

　午後から酪農学園大学教職センター教授の玉利和弘氏が「競争と選択の時代に―信頼され、選ばれ、誇れる教師への期待」をテーマに講義。道内三高校の実践を紹介しながら、信頼され、選ばれ、誇れる教師になるために、ホームルーム経営や教科指導など、教員個々の日々の実践について考えた。

　三日目は、引き続き、分科会協議を行い、研修レポートを作成、全体会で分科会協議の内容を報告した。

(関係団体 2016-08-09付)