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道学組連合会が第５３回定期大会開く　給与の独自削減停止要請　勤務実績昇給制度の適正運用など
（関係団体 2016-08-05付）

本年度運動方針などを決定した

　道公立学校職員組合連合会（＝道学組連合会、大久保信之会長）は七月三十日、札幌市内の北農健保会館で第五十三回定期大会を開き、二〇一六年度運動方針を決定した。運動方針では、「道人事委勧告にない道独自の給与削減措置を停止させること」「勤務実績に基づく昇給制度の運用は、職員の士気を低下させないようにすること」などの賃金改善の取組のほか、高校・特別支援学校事務職員の定数改善、技能労務職員の職務換に対する取組などを進めていくことを掲げた。

　定期大会では、大久保会長があいさつ。賃金の削減について、「職員組合については、ことし三月をもって終了したが、事務長組合にとっては、削減率は下がったものの二年間の継続となった」と経過を説明し、「事務長の管理職手当が支給されることになり、長年取り組んできた諸先輩、組合委員の方々に感謝したい」と一定の成果が得られたことを報告した。

　また、「事務長、事務主任の再任用が認められた」と取組を評価するとともに、「寒冷地手当等の生活関連手当の支給など、改善すべき点があり、引き続き再任用者の処遇改善に取り組む」と訴えた。

　事務職員定数については、「多くの欠員が生じている。事務改善の評価にも大きな隔たりがある」とした上で、「就学支援金、ソフトウエアの資産管理などかなりの事務量になり、慢性的に超過勤務の状態にある」と危惧。「定数改善の取組と併せて、必要な新規採用者の確保などを要請していく」と今後の取組の方向性を示した。

　続いて議事に入り、二〇一五年度経過報告、決算報告を承認したほか、二〇一六年度予算案、二〇一六年度運動方針案を審議・決定した。

　運動方針のうち、賃金改善の取組については、①道人事委勧告にない道独自の給与削減措置を停止させること②勤務実績に基づく昇給制度の運用は、職員の士気を低下させないようにすること③定年まで昇級が可能となるような給料表の号棒増設を行うこと④へき地手当にかかわる指定基準の改悪をさせないこと⑤再任用職員時の給与水準を引き上げること―の五項目を掲げた。

　道立学校事務改善に対する取組は、「今後の支援室の業務集約および人員配置について、業務量に見合った人員の配置となるように要求書提出および事務折衝によって改善を求める」「今後の道立学校事務改善実施内容で、勤務条件にかかわる問題が発生するおそれがある場合は、要求書提出および事務折衝によって改善を求める」など五項目。

　さらに、「高校および特別支援学校事務職員定数改善の取組」「技能労務職員の職務換に対する取組」「技能労務職員の人事異動に関する取組」などを運動方針を決定した。