道中理が夏季研修会開く 研究の方向性など確認 全道、全国大会の概要を説明(関係団体 2016-08-05付)
50人が参加
道中学校理科教育研究会(=道中理、本間玲会長)は七月二十九日、ホテルライフォート札幌で二十八年度夏季研修会を開催した=写真=。十月開催の道中学校理科教育研究会釧路大会と来年八月開催の全国中学校理科教育研究会北海道大会の日程や内容について確認したほか、本年度の研究の方向性について、共通理解を図った。
道中理は、二十六年度から、「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む」を研究主題に掲げ、日常実践に取り組んでいる。
夏季研修会には、全道各地から会員など五十人が参加。冒頭、あいさつに立った本間会長は「どんなに技術が進んでも、問題を解く鍵はどこにあるのかということを考えると、対話すること、話し合うことが大事。自分の考えを話し合うことによって、未来はどうあるべきか、自然はどうとらえるべきかということがお互いに深まっていくのではないか」などと述べ、研修会の成果に期待を寄せた。
研修に移り、当日の研修のねらいや日程を確認したあと、きょう五日まで開催中の第六十三回全中理群馬大会の分科会で研究発表する旭川市立神居中学校の田中秀平教諭と札幌市立上篠路中学校の伊藤達也教諭が本番を前に、リハーサルを兼ねて発表した。
続いて、道中理の研究主題のもと、副主題に「自己評価を通して、主体的に学ぶ意欲を育てる理科学習」を掲げ、十月二十八日、釧路市立青陵中学校を会場に、第六十三回道小学校理科教育研究大会と合同開催する第五十五回道中理釧路大会について、松田洋一大会実行委員長と釧路中学校理科教育研究会の髙橋弾研究部長が会場、日程、内容について説明し、多くの参加を呼びかけた。
このあと、髙橋伸充研究部長が研究主題について、設定の理由や研究の方法、年次計画、研究のアプローチなどを解説。中で、三年次を迎える二十八年度の研究について、前年度の成果と課題を踏まえ、①学んだ内容と自然事象との結び付けを意識し、未来を創造する力を育む教育課程や学習内容の工夫②学びの連続性や広がりを意図した学習活動や学習形態の工夫③自然観を広げ、学んだ内容と自然事象との結び付け、価値付けを促す教材・教具や観察・実験の工夫④自他の学びを自らの学びに機能させ、主体的に学習に向かう学習評価の工夫―を視点に、「未来を創造する力をどのように育むことができるのか、これからの理科教育の流れや各地区の研究活動を大切にし、日常の実践活動および夏季研修会、冬季研修会で研究実践の交流を図り、研究の成果と課題を明確にしながら、研究を進めていきたい」と呼びかけた。
引き続き、二十九年八月二~四日、ホテルライフォート札幌と札幌市教育文化会館を会場に開催する第六十四回全中理道大会について、荒島晋事務局長、髙橋研究部長が説明。同大会では、大会主題を「自然と人間との調和をめざし、未来を創造する力を育む理科教育」、副題を「自ら学びを推し進め、科学的な資質・能力を育む理科教育を求めて」と設定。初日、二十・三十歳代の若い理科教師が集い、斬新な授業のアイデアや実践を交流する「若い理科教師の集い」を開催。五つの分科会協議などを通し、全国各地で行われている研究実践を交流、北海道から新しい理科教育を発信する。
さらに、旭川市立明星中学校の安田佳史教諭が「集団の学びの中で、自ら考え、表現し、主体的に学ぶ生徒の育成~キャリア教育の視点を生かした、教育活動を通して」、函館市立光成中学校の大竹悠斗教諭が「主体的に自然とかかわり、科学的探究能力を育む理科学習~ICT機器を活用した指導計画の工夫」、札幌市立明園中学校の大野竜徳教諭が「身近な動物の透明骨格標本教材と授業での活用」をテーマに実践発表した。
(関係団体 2016-08-05付)
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