教育の改革と発展目指し　道公立学校事務職員研究大会開く

（関係団体 2016-08-04付）

長谷川会長は「仲間が集まり、知恵を出し合い、日々の研究を形あるものに」と述べた

　道公立学校事務職員協会（長谷川謹也会長）は一日から二日間、ホテルライフォート札幌で第六十九回道公立学校事務職員研究大会を開いた＝写真＝。全道百四十七校から百八十九人が参加し、テーマ「教育の改革と発展をめざして―学校経営事務の充実」のもと、分科会発表、研究発表などを通して研鑚を積んだ。初日の開会式では長谷川会長があいさつに立ち、「事務量が膨大に増加し、担当者だけではなく、事務室全体が疲れ切っている。そのような時代だからこそ、仲間が集まり、知恵を出し合い、日々の研究を形あるものにしていく努力が必要」と呼びかけた。

　長谷川会長は、あいさつの中で、研究大会の歩みにふれながら、「いつの時代でも、次世代を担う子どもたちのために、より良い教育環境の整備を目指してきた会員の向上心と熱意によるもの」とたたえた。

　また、「近年、学校事務を取り巻く状況は、事務職員定数の削減、就学支援金や奨学給付金等の支給対象の拡大によって、事務量が膨大に増加し、担当者だけではなく、事務室全体が疲れ切っている。そのため、業務以外の研究活動を行うための時間がつくれない。研究会に参加することも難しくなっている」と指摘。

　「そのような時代だからこそ、仲間が集まり、知恵を出し合い、日々の研究を形あるものにしていく努力が必要」と訴えた。

　併せて、「この機会に、自ら研鑚を積み、研究会で得た成果を事務職員として仕事を続けていく上での自らの糧として残していただきたい」と呼びかけた。

　開会式後、㈱セコマ代表取締役社長の丸谷智保氏が「地域を大切にする経営戦略」と題して講演。

　また、前半五分科会、後半五分科会、計十分科会に分かれ、本部や支部、専門委員会などが研究発表した。

　二日目は、石狩支部、根室支部、札幌市立支部がそれぞれ研究発表を行った。

(関係団体 2016-08-04付)