道特別支援学校長会夏季研　学校の危機管理確認を　五十嵐会長があいさつ

（関係団体 2016-08-05付）

あいさつする五十嵐会長

　道特別支援学校長会の本年度夏季研究協議会（一日、札幌市内かでる２・７）では、五十嵐利裕会長＝写真＝があいさつに立ち、寄宿舎の夜間体制を含め、学校の危機管理を確認する必要があるとの考えを表明した。

　神奈川県相模原市で発生した障がい者施設入所者の殺傷事件を受けてのもの。

　五十嵐会長は、事件について、「四月に障害者差別解消法が施行され、障がいのあるなしではなく、共生社会を形成しようと取組を進めている最中での、元職員による事件は大変重たいものがある」と述べた。また、「寄宿舎の夜間体制を含めて、学校の危機管理体制を十分に確認しなければならない」との認識を示した。

　「心配や不安な気持ちになった児童生徒もいる」ことから、「夏休み明けには、児童生徒に、〝間違った考えが広がらないように、たくさんの人が頑張っていること〟〝安心して勉強し、生活して〟というメッセージを伝えていただきたい」と呼びかけた。

　また、「私たちは、インクルーシブ教育を推進し、交流および共同学習に取り組んでいるが、あらためて人権尊重の視点からも活動内容を見直し、小・中・高校等においても、指導の充実をお願いしたい」と述べた。

　このほか、学校経営に関する課題にかかわって、「飲酒運転の根絶をはじめとする服務規律、法令の順守について、教職員への特段の指導をお願いする」と求めた。

(関係団体 2016-08-05付)