道アクティブ・ラーニング研設立　協同と創造の授業展開　夏季研修会開き研鑚積む

（関係団体 2016-08-19付）

演習を交えた講演を行った

　道アクティブ・ラーニング（協同と創造の授業づくり）研究会が設立された。〝協同学習〟の理念をアクティブ・ラーニング（ＡＬ）の要と位置付け、その普及を図ろうと設立したもの。鹿内信善氏（道教育大学名誉教授・福岡女学院大学人間関係学部教授）が会長に就任した。九日にはホテルライフォート札幌で夏季研修会＝写真＝を開き、演習を交えた講演を行い、研鑚を積んだ。

　同研究会の目的は、「互恵的な信頼関係を基盤とした協同の精神に基づく授業づくりの創造・実践・普及を通し北海道の教育活動の発展に寄与する」こと。そのための研究集会や講演会、調査・研究開発事業、教授技法・指導法の研修・講習などに取り組むとしている。

　ことし初めから準備を進め、今月九日、正式な設立の運びとなった。

　鹿内福岡女学院大教授が会長、大和田秀一酪農学園大学准教授が事務局長を務める。

　同日に開かれた夏季研修会では、安永哲氏（久留米大学文学部教授）と鹿内会長が演習を交えた講演を行った。

　安永氏は、協同学習を、「協同して学び合うことで、学ぶ内容の理解・習得を目指すとともに、協同の意義に気づき、協同の技能を磨き、協同の価値を学ぶことが意図される教育活動」と定義。

　ＡＬの要としての協同学習を理解し、授業づくりに生かすためのポイントを示した。

　鹿内会長は、「脳にスイッチを入れる」ことと「脳を気持ちよく回転させる」ことができたらＡＬが成立すると説明。協同学習は、そのための効果的なスイッチになるとした。

　協同学習を取り入れた授業を行うためには、それに見合った課題づくりが必要と指摘。その手法として、〝みること〟を重視した〝看図アプローチ〟を紹介した。

(関係団体 2016-08-19付)