札幌市小学校長会南支部が研修会　２４人参加し能力向上図る　より良いミドルリーダー目指し

（関係団体 2016-08-23付）

講演やグループ討議を行った

　札幌市小学校長会の南支部は十七日、札幌市立真駒内桜山小学校で南区ミドルリーダー研修会を開催した＝写真＝。南区の教員二十四人が参加。講演やグループ討議を通してミドルリーダーとしての資質・能力の向上を図った。

　冒頭、齊藤隆義支部長があいさつ。「学校の中核となり、仕事に取り組んでいる先生方の姿を見て、つぎのミドルリーダーが育つ」と今後のより一層の活躍に期待。「研修を深め、これからの校務に生かしてほしい」と呼びかけた。

　続いて、札幌市教委教育課程担当課の末原久史義務教育担当係長と髙橋健一義務教育担当係長が学ぶ力の育成プランや専科指導等について講演。本年度のさっぽろっ子学ぶ力育成プランでは、学校・家庭が一体となって子どもへ働きかける家庭向けの「家庭学習のススメ」の提案を行うなど重点を説明した。

　全国学力・学習状況調査や札幌市独自で実施しているアンケートから、意見を発信する力が低いなど札幌市の子どもの課題を紹介。改善に向けた取組を図っていることを説明した。

　また、調査結果等をもとに各学校が作成する学ぶ力育成プログラムの例を提示。「課題改善に向けて重点的に取り組むべきこと」「改善策の具体化」などポイントを説明した。

　専科指導については、藻岩小学校の取組事例を紹介。専門性をもつ教員の指導によって、子どもの学習意欲等の向上につながるほか、校内の教員が互いの専門性に基づく授業を見合うことで、指導方法等の工夫改善に生かすことができるなど、授業における効果を挙げた。

　また、教科担任制という中学校の学習スタイルに子どもが慣れることで小学校から中学校への円滑な接続に期待がもてること、複数の教員が子どもをみることで子ども理解を深めることができるなど授業外における効果も説明した。

　このあと、講演の内容や各校の取組・課題についてグループ討議したほか、全体で交流した。

(関係団体 2016-08-23付)