第６３回十勝複式校母の集い浦幌大会　子の健やかな成長願って　１６０人参加し講演や懇話会で交流

（関係団体 2016-08-26付）

母親の役割などを研修

　【帯広発】十勝管内複式教育振興連絡協議会（平田裕二会長）は二十日、浦幌町立上浦幌中央小学校を会場に第六十三回十勝管内複式校母の集い浦幌大会を開催した＝写真＝。大会テーマ「十勝野に育てよう、心豊かでたくましい子どもたちを！」のもと、講演や懇話会などを実施。約百六十人の参加者は、未来を担う子どもたちの健全育成に向けて、学校における母親としての役割などについて研修した。

　上浦幌中央小ＰＴＡ主管。十勝教育局、十勝管内教育委員会連絡協議会、浦幌町教委、十勝教育研究所、十勝小・中校長会、十勝へき地・複式教育研究連盟、浦幌町へき地・複式教育研究連盟、浦幌町校長会、浦幌町ＰＴＡ連合会後援。

　大会テーマは「十勝野に育てよう、心豊かでたくましい子どもたちを！」。母親として研修を深め、心豊かでたくましい子どもの育成に努めることをねらいに昭和二十九年から開催。浦幌町の開催は、平成七年の第四十二回大会以来二十一年ぶりとなった。

　冒頭、平田会長があいさつ。「大会を通して、複式の良さや課題などについて熱く語り合い、子どもたちの健やかな成長のために頑張っていく決意を新たなものにできたら」と期待するとともに、「参加者同士のつながりを深め、あすへの子育てに向けて有意義なものにしてほしい」と呼びかけた。

　続いて、来賓あいさつとして、十勝教育局の佐藤育子教育支援課長と浦幌町の水澤一廣町長がそれぞれ登壇。佐藤教育支援課長は、個に応じた指導の充実など、複式校におけるメリットを強調し、「複式校の良さを最大限に生かして、地域ぐるみで子どもたちを守り育て、夢や希望を大きく育む教育を推進してほしい」と期待した。水澤町長は、複式校が果たす役割に期待を寄せ、「大会ではそれぞれの研究の成果を互いに共有していただきたい」と求めた。

　引き続き、十勝毎日新聞社の酒井花氏が「十勝の子育てをもっと楽しもう～地域協働プロジェクト〝とかち子育て応援ラボ〟の活動を通して」と題して講演した。

　酒井氏は、同社が十勝の住民と一緒に、地域で頑張る子育て世代を応援しようと立ち上げた地域協働プロジェクト「とかち子育て応援ラボ」の活動事例をもとに、新聞を活用した教育の在り方について説明。新聞を活用した授業を実施することで子どもたちの表現力や思考力、コミュニケーションスキルなどの育成につながることを説いた。

　このあと、「母として、家庭と学校と子どもたち～母の役割、人間関係、学校行事、いじめ不登校、家庭学習等」をテーマに懇話会を開き、活発に意見を交わした。

(関係団体 2016-08-26付)