上川管内教頭会南部地区研修会　研鑚積み職務機能向上を　講演や提言、実践交流など

（関係団体 2016-08-26付）

３１人が参加

　【旭川発】上川管内教頭会（温泉敏会長）は二十二日、南富良野町保健福祉センター「みなくる」で二十八年度管内教頭会南部地区研修会を開いた＝写真＝。富良野市、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村の小・中学校から約三十一人が参加。上川教育局の今田信彦次長の講演や、参加者による提言発表と実践交流などを通し、教頭としての資質・能力の向上に努めた。

　南富良野町教頭会（加藤信彦会長）、占冠村教頭会（金山達也会長）主管。

　研究主題は「たくましく生きる力を育む　信頼される魅力ある学校づくりの推進～教頭の職務機能向上とリーダーシップの発揮をめざして」。

　開会式では、管内教頭会の福澤秀副会長、今田次長、南富良野町教委の上林康政教育長、南富良野町校長会の谷口隆市会長があいさつ。研修が有意義なものとなるよう期待を寄せた。

　つぎに、今田次長が「教育の今日的課題」と題して講演した。公職選挙法の改正に伴い、選挙権年齢が十八歳に引き下げられたことに関し、法令に違反する行為について事例を交えて解説した。

　このほか、飲酒運転や速度超過など交通事故・違反の防止を自校の教職員に徹底させるよう呼びかけた。

　続いて、上富良野町立東中小学校の相馬美智枝教頭が「地域ぐるみの子どもの育成と教頭のかかわり」と題して提言発表した。

　道教委の北海道ふるさと教育・観光教育等推進事業の指定を受けている同校の実践を紹介した。総合的な学習の時間に、地域の外部講師やＰＴＡの協力を得て、稲作体験学習を行っていることを報告。体験学習のまとめと振り返りのほか、観光客への米のプレゼントに取り組んでいることを伝えた。

　子どもの意欲向上や総合的な学習の時間の充実、地域とのつながりの強化などを成果に挙げた。また、事業における教頭の役割についても説明した。

　このあと、分科会を開いて、「子ども一人ひとりに確かな学力を育むための教頭の役割」をテーマに実践交流。学校運営の充実、教頭としての資質・能力の向上に向け研鑚を積んだ。

(関係団体 2016-08-26付)