第31回全国盲学校野球大会開く 感謝を胸に堂々とプレー 8チームが静かな熱戦展開(関係団体 2016-08-29付)
札幌視覚支援学校グランドソフトボール部の黒澤主将が選手宣誓
「でっかいどう北海道!北の大地で 打って守って走って なまら最高!」をスローガンに、第三十一回全国盲学校野球大会(グランドソフトボール)北海道大会が二十三日から三日間、はまなす国体記念石狩市スポーツ広場ソフトボール場で開かれた。選手、審判、役員など関係者約八百人が参加。青空のもと、全国八地域の代表チームがグラウンドに集合し、日ごろの練習の成果を競い合った。
全国盲学校体育連盟が主催。
同大会は、全国盲学校の体育を振興し、生徒の体力の向上を図るとともに、スポーツを通じて積極的な態度と協調の精神を養い、学校相互の交流を図ることが目的。道内では初開催。来年度からは少人数でもプレーできるフロアバレーボール大会を開催するため、野球大会としては今回が一つの区切りとなる。
開会式では、全国から勝ち上がった八地域の代表チームが入場。前回大会の優勝旗、準優勝盾返還が行われたあと、全国盲学校体育連盟の神谷建喜会長があいさつ。「相手チームの選手に敬意を払い、もてる力のすべてを出して試合に臨んでもらいたい」と激励した。
主管校を務める札幌視覚支援学校の石川大校長は、道内での初開催に喜びを表し、「自然豊かな会場で、“なまら”最高の大会となるよう、皆さんの感動と勇気あふれる熱いプレーを期待している」と述べた。
道教委の柴田達夫教育長、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課の青木隆一特別支援調査官らが来賓祝辞。柴田教育長は「一緒に努力を重ねてきた仲間たちへの感謝の気持ちを忘れることなく、勝利に向かって、日ごろの練習の成果を発揮して」とエールを送った。青木特別支援調査官は「チームワークを大切にしながら、最後まであきらめずに戦い、経験したこと、感じたことを心に刻み込んで」と呼びかけた。
札幌視覚支援学校グランドソフトボール部の黒澤悠也主将が選手宣誓。「支えてくれた仲間や家族に感謝の気持ちでいっぱい。全国の仲間の思いを背負い、正々堂々、記憶に残るプレーをすることを誓う」と宣言した。
試合は四つのグラウンドで行われ、熱戦が繰り広げられた結果、東海選抜チームが優勝した。
試合結果はつぎのとおり。
▽優勝=東海選抜チーム
▽準優勝=香川・岡山連合チーム
▽三位=大阪府立大阪南視覚支援学校チーム
▽四位=札幌視覚支援学校チーム
▽五位=東北地区盲学校選抜チーム
▽六位=筑波大学附属視覚支援学校チーム
▽七位=宮崎県立明星視覚支援学校チーム
▽八位=北信越選抜チーム
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全国8地域の代表チームが入場
(関係団体 2016-08-29付)
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