オホーツク小中校長会が研究大会　創意・活力に満ちた学校を　講演や分科会協議などで研鑚

（関係団体 2016-08-31付）

１５０人が参加した

　【網走発】オホーツク管内小中学校長会(硯将隆会長)は十九日、北見市内のホテル黒部で第四十四回管内小中学校長教育研究大会を開催した＝写真＝。大会スローガン「オホーツクの子どもたちのために　志を高く掲げ　力強く前進する校長会～創意と活力に満ちた学校づくりのために校長の役割」のもと、約百五十人が参加。講演や分科会協議を通して研鑚を積んだ。

　同会は、二十六年度から「確かな学びの力を育み　新たな知を拓く　オホーツクの子の育成を目指す学校教育の推進」を研究主題、「オホーツクの大地から世界を見つめ　新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育む学校教育の推進」を副主題に、四つの分科会で三ヵ年継続研究を推進している。

　第一分科会（学校経営・現職教育）は「創意と活力に満ちた学校経営ビジョンと校長の在り方」、第二分科会（教育課程）では「知性と創造性を育む教育課程の編成と校長の在り方」、第三分科会（危機管理・連携協力）では「命を守る安全教育の推進と校長の在り方」、第四分科会（教育課題）では「学力向上、豊かな心の育成、体力向上を目指す教育活動の推進と校長の在り方」などについて実践研究を進めている。

　開会式では、国歌斉唱に続いて、硯会長、来賓として出席したオホーツク教育局の田中宣行局長、オホーツク管内教育委員会協議会の佐藤正人会長があいさつした。

　うち、田中局長は、全国学力・学習状況調査について、「学力の特定の一部であり、学校における教育活動の一側面であることは間違いない。しかし、それは“生きる力”を知の側面からとらえた“確かな学力”について全国の子どもが共通して取り組み、結果を共有することができる貴重なバロメーターであることも確かである」と指摘。「子どもたち一人ひとりに将来を生き抜く力を育もうという教育者としての当事者意識をもち、子どもの成長に責任をもつのであれば、今、取り組むべきことや進むべき方向性は決まっていく」とした。

　その上で、「校長には、今後も学校経営の最高責任者として、子どもの将来のために、今やるべきことを適切に見定め、教員が当事者意識をもち、組織として改善に取り組む学校体制を構築するようお願いする」と呼びかけた。

　全体会では、オホーツク教育局の池野敦義務教育指導監が「管内教育について」と題して講演し、学校力の向上と服務規律の徹底を要請した。

　このあと、分科会を実施し、これまでの研究の成果と課題を共有した。

(関係団体 2016-08-31付)