５校が美術実技研修会参加　技術学び個性を表現　全１４講座、美術部員１２０人

（関係団体 2016-09-02付）

いがらしゆみこ氏が講師の「漫画」講座

　第三十五回札幌市立高校総合文化体育大会美術実技研修会が八月二十六日、北広島市内の道都大学（山本一彦学長）で開催された。市立高校美術部の生徒約百二十人が対象。生徒たちは、大学講師の指導のもと、作品制作における技法や表現方法などを学びながら、個性豊かな作品を作り上げた。

　研修会は、同大の協力のもと、札幌平岸高校デザインアートコースの開設を機に始まったもので、ことしで十一回目の開催となる。高校生が普段経験できない美術の分野を体験し学ぶとともに、生徒の交流をねらいとしている。今回は、札幌旭丘高校、札幌清田高校、札幌平岸高校、市立札幌大通高校、札幌啓北商業高校の五校が参加した。

　開会式のあと、研修会に移り、「ガラス工芸」「彫刻」「デッサン」「油彩」「陶芸」「漫画」「イラスト」―などの十四講座を開講した。

◆漫画講座の講師にいがらしゆみこ氏

　うち、「漫画」の講座には、生徒十人が参加。旭川市出身の漫画家いがらしゆみこ氏が「君のキャラクターが宇宙（ソラ）へ」と題して講習を行った。生徒たちは、黒い紙に、ブラシにつけた絵具を落としたり、定規の端を利用してブラシ先を弾いたりして、細かな星を表現し、個性豊かな「銀河」を描き上げた＝写真＝。

　このあと、生徒が白い紙にデッサンしたオリジナルキャラクターを切り抜き、描き上げた「銀河」の上に張り付け、作品を完成させた。

　参加した生徒たちは、「これを機にもっと背景の勉強をしたい」「自分が描く絵の表現の幅が広がってうれしい」などと話していた。

　いがらし氏は「この講習を通じて、これから生徒たちが絵を描く時に、役立ててほしい」と述べた。

(関係団体 2016-09-02付)