函館市小・中校長会がセミナー　学校経営への参画意識もって　リーダー育成に向け講義・演習

（関係団体 2016-09-06付）

教育活動の充実に向け研鑚を積んだ

　【函館発】函館市小学校長会(戸澤和彦会長)と函館市中学校長会(岡野伸二会長)は七月下旬の二日間、函館市本通中学校で「学校教育生き生きセミナー」を開催した＝写真＝。市内小・中学校の教諭三十四人が参加し、日常の教育活動の充実に向けて研鑚を積んだ。

　本セミナーは、講義や演習を通して学校教育に関する基礎的な知識や今日的な課題への対応などについて研修し、次代のリーダーとしての資質・能力を高めるとともに、ミドルリーダーとして学校経営への参画意識を高め、学校の活性化に貢献する人材の育成を図ることを目的に、毎年実施しているもの。

　開会式では岡野会長があいさつに立ち、セミナーの目的を強調するとともに、意欲的な参加への期待を述べた。また、管理職の大量交代期を迎えていることにふれ、「未来の教育を担う人材という自覚をもってほしい」と話し、参加者への期待を示した。

　セミナーでは、「学校経営」「教育課程」「学習指導」「生徒指導」「特別支援教育」「教員の服務と研修」についての講義六コマと、「危機管理」にかかる演習二コマを、二日に分けて実施。校長がそれぞれ講師を務め、より実践的な研修を行った。

　うち、講義「教育の基本理念と学校経営」では、岡野会長が登壇し、自身の教頭時代の経験や自校の学校経営について解説した。また、道徳の教科化や英語教育改革など、今日的な学校教育の課題についてもふれながら、ミドルリーダーとしての視点や具体的な仕事についての方向性を示した。

　演習では、児童生徒や保護者、教職員を取り巻く様々な課題について、講師の助言を得ながら、事例をもとにグループ討議。課題解決の方針や具体的な対応策について意見交換した。

(関係団体 2016-09-06付)