さらなる高みを目指して　北専各連が創立７０周年記念式典

（関係団体 2016-09-07付）

会員、関係者、来賓約２００人が出席

　道私立専修学校各種学校連合会（＝北専各連、吉田松雄理事長）は八月三十日、札幌ガーデンパレスで創立七十周年記念式典を挙行した＝写真＝。会員、関係者、来賓約二百人が出席。式辞に立った吉田理事長は「会員校が切磋琢磨し、さらに高みを目指しながら、この先百年、二百年と存在し、社会を支え、築いていくことができるよう、努力していく」と述べ、さらなる充実・発展を誓った。

　同連合会は昭和二十二年九月、その前身である札幌洋裁学校協会として創立され、昭和五十二年に社団法人北海道私立専修学校各種学校連合会に改組、平成二十五年三月二十二日に道知事から公益社団法人として認定を受け、今日に至っている。

　現在の会員数は専修学校百十七校、各種学校等九校で、学生総数も専修学校が約三万人、各種学校が四千五百人となっている。

　専修学校を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化し、平成二十四年には、実践的な職業教育に特化した新たな枠組みの実現に向けた基盤づくりを進める上で、各学校の体制整備を促進するための先導的取組として、産業界と密接に連携し、一定の要件を満たした課程を「職業実践専門課程」として文部科学大臣が認定することとなった。

　現在、道内においては、全国の三六％をはるかにしのぐ総学科数の五〇％を超える百五十六学科が認定を受けている。

　また、昨年四月、下村博文文部科学大臣（当時）は中央教育審議会総会において、「個人の能力と可能性を開花させ全員参加による課題解決社会を実現するための教育の多様化と質保証の在り方」について諮問。中教審特別部会が制度設計に向けた議論を行い、ことし五月三十日に文部科学大臣に対して、「実践的な職業教育を行う新しい教育機関として専門職業大学（仮称）を制度化するよう」答申した。

　記念式典には、会員、関係者、来賓など約二百人が出席。式辞に立った吉田理事長は、七十年の歴史を振り返りながら、「創生期から尽力いただいた会員校の皆さんにも出席していただいているが、日々を夢中で生きてこられ、今、後ろを振り返って、こんなに素晴らしい道ができていたのかと驚かれていることと思う」と語りかけた。

　また、専門職業大学（仮称）について、「職業教育に正面から向き合うことを国が宣言したものであり、その環境を整えた専修学校各種学校は、大きな期待を担うことになった」と呼びかけた。

　最後に、「今後とも、会員校が切磋琢磨し、さらに高みを目指しながら、この先百年、二百年と存在し、社会を支え、築いていくことができるよう、努力していく」と述べ、さらなる充実・発展を誓った。

　続いて、来賓各氏が祝辞。高橋はるみ知事は「本道の職業教育の中心的な存在として、様々な分野に優秀な人材を数多く送り出され、即戦力として各地で大いに活躍していただいている。本道の教育に大きな役割を果たしている私立学校の健全な学校経営に向けた支援などを通じ、皆さんとともに本道の未来を担う人づくりに取り組んでいく」と述べた。

　このあと、布川学園の布川耕吉理事長、札幌ビューティーアート専門学校の伊藤新一校長、専門学校釧路ケアカレッジの山田清典校長、西野学園の前鼻英蔵理事長に、高橋知事から北海道知事感謝状が贈られた。

　受賞者を代表して釧路ケアカレッジの山田校長が「受賞を機に職業教育において、より一層、本道の発展のために尽力することを誓うとともに、北専各連が八十年、九十年、百年とさらに発展することを祈念する」と謝辞を述べた。

　また、吉田理事長が校長三氏に理事長表彰、関係者二氏に理事長感謝状を授与した。

　式典終了後、記念祝賀会が行われ、各テーブルでは七十年を振り返り、労苦をねぎらいながら談笑していた。

(関係団体 2016-09-07付)