日教弘道支部・道教弘が台風被災校を支援　初弾、清水町に飲料水寄贈　今後は被災状況把握しながら

（関係団体 2016-09-09付）

　八月中旬から下旬にかけて、相次いで本道を襲った一連の台風による大雨で、多くの学校が被災した。これを受けて、日本教育公務員弘済会道支部（＝日教弘道支部、宮崎岩次支部長）・㈱北海道教弘（山本勇社長）は、七日までに対応策を協議し、即日、支援を開始。第一弾として十勝管内の清水町立清水小学校、同清水中学校に飲料水ペットボトル二千本を送った。今後も、「被災状況を把握しながら学校のニーズに応じた支援策を進めていく」（日教弘道支部・船山純事務局長）考え。

　八月十六日発生の７号に始まり、１１号、９号、１０号と立て続けに本道に上陸した台風は、各地に大きな爪痕を残した。道教委のまとめでは、７・１１・９号によって七管内十三市町村の公立学校二十三校、１０号によって九管内三十一市町村の百二十八校が被害を受けた。

　特に、上川、宗谷、十勝、根室管内を中心に、学校のフェンス破損、屋根破損、法面崩壊等の被害が発生したほか、児童生徒や教職員が断水や住宅浸水の影響を受けている。

　日教弘および道教弘は、学校や教職員住宅が台風被害を受けた当初から、対応策について協議。道小学校長会、道中学校長会から情報提供を受けながら、七日に、「特に厳しい状況の学校」に対する支援を決定した。

　七日午前には、支援の第一弾として清水小と清水中に対し、児童生徒・教職員用に飲料水五百㍉リットル入りペットボトルを各校一千本、計二千本を発送した。「在庫の関係で十分ではないが、おいしい水で、少しでも心を癒してもらえたら」と船山事務局長。今後は、「被災状況を把握しながら、学校のニーズに応じた支援策を考えていきたい」と話しており、見舞金を送ることも検討している。

　市街地が水没した上川管内の南富良野町や豪雨に見舞われた稚内市など、七日時点で被害の全容を把握できていない状況もあることから、日教弘・道教弘は、校長会や提携会社・ジブラルタ生命保険㈱の現地営業所からの情報を収集し、「被害状況をみながら支援について判断したい」（同）としている。

(関係団体 2016-09-09付)