釧路校長会・釧路市小中校長会　学校運営上の課題解決へ　教育経営研究会開き資質向上図る

（関係団体 2016-09-02付）

全道情勢の説明や地区の情勢交流を行った

　【釧路発】釧路校長会（川嶋和久会長）および釧路市小中学校校長会（梅本宏之会長）は八月二十六日、釧路教育研究センターで釧路地区教育経営研究会を開催した。管内の校長八十八人が参加。学校運営上の諸問題について、道小学校長会・道中学校長会の役員から全道情勢の説明を受けるとともに、釧路地区の実情を交流し、校長としての資質・能力の向上を図った。

　はじめに、主催者を代表して川嶋会長があいさつに立ち、「管内では、オリンピックや北海高校野球部準優勝の余韻に浸る間もなく、度重なる台風で学校施設に被害を受けたところもある」として、危機管理の大切さを強調した。

　続いて、来賓祝辞として釧路教育局の石川忠博局長があいさつ。石川局長は、飲酒運転の根絶に向け、「常習者は、“自分だけは大丈夫”と考えている。処分の厳罰化もあるが、長い目でみれば、早い段階での交通安全教育が大切」と訴えた。

　また、管内教委連教育長部会の富澤泰部会長は「国と学校現場が課題を共有し、目の前の子どもたちのために強いリーダーシップとマネジメントを発揮してほしい」と期待した。

　全体会では、道小の角野誠事務局長、武部昌司経営部幹事、道中の原努対策部副部長が情勢報告。うち、角野事務局長は、三十二年度から順次始まる新学習指導要領の概要を示した中央教育審議会「審議のまとめ案」や、小学校外国語の教科化に伴う時数増、中学校の運動部活動における休養日設置、児童虐待件数の増加等にふれ、道小・道中の考え方を示した＝写真＝。

　このあと、参加者たちは分科会に分かれ、Ａ分科会では釧路市立鳥取西中学校の武山昇校長が「児童生徒の休養日について」、Ｂ分科会では釧路町立昆布森中学校の多田修校長が「小中連携の深まりを目指して」と題して提言。学校運営上の諸問題について釧路地区の実情を交流した。

(関係団体 2016-09-02付)