全国学力調査結果で釧路市教委　平均正答率、市全体の数値公表へ　文科省発表後速やかに

（市町村 2016-09-15付）

　【釧路発】釧路市教委は、本年度全国学力・学習状況調査の結果について、市全体での平均正答率を数値で公表する方針を固めた。十二日に開かれた市議会総務文教常任委員会で明らかにしたもの。市教委によると、釧路管内の市町村で数値を示すのは初めてという。結果は、文部科学省が公表したあと、速やかに公表するとしている。

　小学六年生と中学三年生を対象に国語・算数（数学）で実施している同調査の結果公表にかかわって市教委では、昨年度までは全道平均との正答率の差を六段階で示していた。

　今回からは、「学校ごとの数値ではないため、序列化や過度な競争にならない」と判断。市民に分かりやい公表とするため、市全体の平均正答率を数値で示すこととした。

　市教委では、「これからも同調査の結果は、学力の一側面しか分からないことを啓発したい。各校では、結果を受けて授業改善の対策を」と呼びかける。

　なお、市教委独自で十二月に小学三・四・五・六年生、中学一・二年生を対象に国語・算数（数学）で実施する釧路市標準学力検査の結果も、来年一月に市全体の平均正答率を数値で発表する予定。

(市町村 2016-09-15付)