網走市が全小学校で「夢の教室」　スポーツ通し情熱伝える　日本サッカー協会と協定締結

（市町村 2016-09-13付）

潮見小には、カーリングの本橋氏（中央）が来校した

　【網走発】網走市は本年度から、スポーツ選手と子どもの交流を目的とした「夢の教室」を市内全小学校（五年生対象）で開く。八月三十日に、同教室を主催する日本サッカー協会と協定を締結し、決定したもの。現役選手・元選手が、スポーツの楽しさや、夢をもつ大切さなどを子どもたちに語る。

　「夢の教室」は、日本サッカー協会によって平成十九年からスタート。Ｊリーグやなでしこリーグの現役選手や元選手を講師として小学校に派遣し、「夢をもつことや、それに向かって努力することの大切さ」を伝えることがねらい。現在は、サッカー選手のみならず、競技や国籍、ジャンルを越え、様々な講師を学校に派遣している。

　同教室は、前半の「ゲームの時間」と後半の「トークの時間」で構成。ゲームでは、体を動かして緊張をほぐし、仲間と協力する大切さなどを学ぶ。トークでは、講師が、夢をもったきっかけや、困難をどのように乗り越えたかについて、自身の経験をもとに紹介。また、子どもたちに自分の夢を書かせたり、発表させたりする。最後にまとめとして、講師が子どもたちにメッセージを送る。

　道内自治体との協定は、東川町や北竜町などが締結しているが、市では網走市が初めて。

　網走市では、二十六年に小学校二校、翌二十七年に四校で実施。一定の成果を得たとして、本年度から全九校で実施することとした。

　講師は、女子バレーボール元日本代表の大山加奈氏、カーリング元日本代表の本橋麻里氏、シンクロナイズドスイミング元日本代表の江上綾乃氏、元日本ハムファイターズの岩本勉氏、ボブスレー元日本代表の桧野真奈美氏など。

　八月三十一日に潮見小で行われた夢の教室には、本橋氏が来校。子どもとゲームを楽しんだほか、カーリングの魅力とともに、夢をもって努力し続けることの大切さを熱っぽく語った。

(市町村 2016-09-13付)