幼児教育を楽しく発信　にこにこフェスティバルに園児、保護者など５００人―札幌市教委

（市町村 2016-09-14付）

遊び体験コーナーなどを設けた

　札幌市教委は八月二十七日、市立札幌大通高校と札幌市立中央幼稚園で二十八年度さっぽろようちえん・こどもえんにこにこフェスティバルを開催した。市内在住の未就園児とその保護者など約五百人が参加。幼稚園・認定こども園の教育について理解を深めた。

　同事業は、未就園児の保護者を含む市民に向け、札幌市の幼児期の学校教育や幼児期の子育ての在り方について情報発信し、理解啓発を図ることが目的。札幌市私立幼稚園連合会との共催で実施している。

　当日は、遊び体験コーナーを設置。子どもたちは、運動遊びや紙芝居の読み聞かせ、お面づくりなどの遊びを楽しんでいた。

　また、札幌市立白楊幼稚園の池上由紀子園長と、しろいし幼稚園の太田真理園長が幼稚園・こども園の遊びや生活について説明した。このうち、池上園長は市立幼稚園・認定こども園が共通し、知・徳・体の調和のとれた育ちに向けて取り組んでいることを紹介。具体的な遊びの展開例などを示した。

　このほか、絵本コーナーでは、札幌市中央図書館の職員が絵本の紹介や読み聞かせを実施。相談コーナーでは、保護者から子育てや就園についての悩みを聞いた。

◆市立札幌大通高が和太鼓演奏を披露

　また、この日は市立札幌大通高校（鈴木恵一校長）の和太鼓・伝統芸能部が太鼓演奏を披露した。同部では、「愛・地球心！」をテーマに、和太鼓や和楽器等を通して心のつながりを目指し、様々な国や地域との交流を行っている。

　二十五年度に、「小さな子どもたちに和太鼓を聴かせて、体験などもさせてほしい」との依頼を受け、同イベントで毎年太鼓演奏を披露している。

　今回は、生徒七人が北海道の和太鼓の曲「山彦」を披露。気迫溢れる演奏で未就園児やその保護者を魅了した。

この記事の他の写真

市立札幌大通高和太鼓・伝統芸能部が太鼓演奏を披露

(市町村 2016-09-14付)