28年度第1回総合教育会議―旭川市 大綱の取組状況を確認 郷土愛育成、体力向上など
(市町村 2016-09-12付)

旭川市総合教育会議
「郷土愛の育成」などを柱に意見交換

 【旭川発】旭川市は七日、市役所で二十八年度第一回総合教育会議を開いた。西川将人市長をはじめ、金丸浩一委員長や小池語朗教育長ら教育委員五人が出席。教育大綱に掲げた施策のうち、①郷土愛の育成②子どもの体力向上③小中連携・一貫教育の推進―の三点を柱に意見交換した。

 ことし二月に市が策定した大綱では、「次代の担い手が生き生きと学ぶ教育」「子どもの成長を支える環境づくり」「文化やスポーツに親しみ学びを深める環境づくり」の三点を基本目標に設定。三つの目標で合わせて九項目の取り組むべき施策を設け、それぞれで目標実現に向けた事業を盛り込んでいる。

 今回の会議は、教育大綱に掲げた施策のうち、①~③を柱に意見交換した。

 ①について、杉山信治委員は「子どもたちにいろいろな職場を見てもらうなどの取組をはじめ、企業がその良さをPRしていくことなどが必要」と発言し、地元に対する愛着を喚起するよう求めた。

 また、西川市長はことしから市立中央中学校に設置したALTオフィスの活用状況について質問。小池教育長は同オフィスの取組を説明し、「児童生徒とALTとが交流し、異文化への理解を深める中で、旭川の良さについても知ってもらえれば」と期待を寄せた。

 ②について、中島智子委員は、学校教育・社会教育、日常生活全般を通して、「適切な体の動かし方を教えていくことが大切」と強調。滝山義之委員は肥満傾向の児童生徒が増えていることから、「学校と家庭で正しい知識を子どもたちに身に付けさせるべき」と述べた。

 ③について、金丸委員長は子どもたち一人ひとりの課題解決のため、九年間を見通した教育活動の重要性を説いた。小池教育長は「体育や技術家庭、英語等の専門分野での小・中乗入授業を模索している。また、教職員の体制整備、児童生徒の異年齢交流の場面づくりが課題」と指摘。金丸委員長は「市長、市長部局と連携し力強く推進し、成果を上げていきたい」と話した。

 これらの意見に対し、西川市長は「若い人たちに旭川の良さを再認識し、地域に愛着をもってもらうことが重要」「子どもたちにもっとスポーツに親しんでもらうとともに、部活動指導者の負担軽減が大切」「学校・家庭・地域が連携して取り組んでいきたい」との考えを示し、さらなる協力を呼びかけた。

(市町村 2016-09-12付)

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