道教委・中高生対象の学習支援事業 本年度、54市町村で展開 地域未来塾・ICT活用整備など―文科省委託(道・道教委 2016-10-14付)
道教委は、文部科学省委託事業「学校・家庭・地域連携協力推進事業」のうち、学習が遅れがちな中学生・高校生等を対象とした原則無料の学習支援(地域未来塾)事業を実施、二十八年度指定地域を決定した。指定地域は、推進委員会の設置や地域支援コーディネーター、教育活動推進員など、推進役となる人材の研修を行うとともに、地域学校協働活動などを実施。学習支援員を活用し、地域の人材やICTの活用などによって、地域と学校の連携・協働による学習支援を行う。二十八年度は道内五十四市町村を指定し、地域未来塾の実施やそれに伴うICT機器の整備、放課後子供教室における学習支援を展開していく。
学校・家庭・地域連携協力推進事業は、未来を担う子どもたちを健やかに育むため、学校・家庭および地域住民等がそれぞれの役割と責任を自覚しつつ、地域全体で子どもたちを育む体制づくりを目指すもの。幅広い地域住民等の参画によって、地域と学校が連携・協働し、地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支え、地域を創生する活動を推進していく。
具体的には、①授業等における学習補助や教員の業務補助などの学校支援活動②学習が遅れがちな中学生・高校生等を対象とした原則無料の学習支援(地域未来塾)③女性の活躍促進を阻む「小一の壁」を打破するとともに、次世代を担う人材を育成するため、すべての子どもたちが放課後等に安心・安全に過ごし、多様な体験・活動を行う総合的な放課後対策支援④保護者等への学習機会の提供や相談対応などの家庭教育支援⑤子どもたちの安全確保のための見守り、子どもの健康等に関する指導助言―の取組を通じて、子どもたちの社会性・自主性・創造性等の豊かな人間性を涵養するとともに、地域社会全体の教育力の向上を図り、地域の活性化や子どもたちが安心して暮らせる環境づくりを推進する。
うち、地域未来塾は地域学校協働活動として実施。学習支援員を活用して、学習が遅れがちな中学生・高校生等を対象に学習支援を行う。
二十八年度指定市町村はつぎのとおり。
▼地域未来塾
▽空知=岩見沢市、美唄市、三笠市、歌志内市、長沼町、新十津川町、秩父別町
▽石狩=江別市、北広島市、石狩市
▽後志=小樽市、黒松内町、岩内町、古平町
▽胆振=登別市、白老町、厚真町、むかわ町
▽日高=新冠町
▽上川=士別市、和寒町
▽留萌=苫前町
▽オホーツク=網走市、津別町、訓子府町、西興部村
▽十勝=士幌町、大樹町、広尾町、池田町
▽釧路=釧路市、釧路町、弟子屈町
▽根室=中標津町
▼ICT機器等整備
▽空知=深川市
▽胆振=洞爺湖町
▽上川=東神楽町、上川町、東川町
▽十勝=帯広市
▼放課後子供教室における学習支援
▽空知=南幌町、上砂川町▽石狩=恵庭市、当別町
▽後志=蘭越町
▽上川=名寄市、富良野市、美深町
▽宗谷=稚内市、中頓別町、豊富町、利尻富士町
▽根室=根室市、別海町
(道・道教委 2016-10-14付)
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