十勝局が特別支援教育充実セミナー　専門性の向上図る　７０人が参加し協議、演習など

（道・道教委 2016-10-14付）

グループ協議などを行った

　【帯広発】十勝教育局は四日、十勝合同庁舎で二十八年度特別支援教育総合推進事業「特別支援教育充実セミナー」を開催した＝写真＝。同セミナーは、二十八年度障がい児等支援体制整備事業「発達支援関係職員実践研修」を兼ねて実施したもの。管内から約七十人が参加し、協議や演習を通して、特別支援教育の専門性向上に努めた。十勝総合振興局保健環境部との共催。

　特別支援教育充実セミナーは、各学校における特別支援教育のコーディネーター等の専門性を向上させることが目的。発達支援関係職員実践研修は、関係機関の発達支援に対する理解および実践的な支援技術の向上を図るもの。管内から小・中・高校および特別支援学校の教諭や特別支援教育コーディネーターなど約七十人が参加した。

　開会に続き、道教委学校教育局特別支援教育課の仙北谷逸生主査が「本道における特別支援教育の充実」について説明。事例をもとに、障がいの特性や児童生徒のニーズに合わせて、全体への配慮と個別の支援の両面で指導する大切さを説いた。また、「視覚的な支援」や「好意に満ちた言葉がけ」など、通常の学級における指導や支援の充実に向けた効果的な配慮の例を紹介した。

　続いて、三坂佳慎特別支援教育スーパーバイザーの説明のもと、「通常の学級における特別支援教育の視点を生かした実践事例集および校内研修プログラムの活用」をテーマに協議・演習を行った。参加者は活発に意見を交流し、実践事例集と校内研修プログラムの効果的な活用方法を探った。

　引き続き、芽室町子育て支援課の清末有二主査、清水町立清水幼稚園の福原幸江園長、更別農業高校の浅見喜代美養護教諭がそれぞれの実践を発表した。

　このあと、「市町村における早期からの取組および市町村内のネットワーク構築」と題してグループ協議を実施。参加者は、早期からの相談・支援体制の充実に向けて協議を深めた。

(道・道教委 2016-10-14付)